展覧会【MOMATコレクション】を観た 東山魁夷特集、加山又造、学生見学(東京国立近代美術館:東京都千代田区)2017年秋

展覧会【モマコレクション】東京国立近代美術館(東京・竹橋)、2017年5-11月、東山魁夷、加山又造

北の丸公園から東京国立近代美術館へ徒歩にて移動

北の丸公園(東京・九段下)内、首都高速都心環状線に架かる橋。

北の丸公園(東京・九段下)内、首都高速都心環状線に架かる橋。

手前の手すり、良いサビの色加減です。

皇居平川濠(東京・竹橋)沿いの道 パレスサイドビル方向を見る。

皇居平川濠(東京・竹橋)沿いの道。パレスサイドビル方向を見る。

岡持ちをぶら下げたバイクの人を久しぶりに見ました。背筋が伸びてシュッとしていて良い加減です。

皇居平川濠(東京・竹橋)沿いの道 パレスサイドビルを見る。万国旗で彩られていた。

皇居平川濠(東京・竹橋)沿いの道 パレスサイドビルを見る。

パレスサイドビルが万国旗で彩られていました。

2020年東京オリンピック・パラリンピックまで2017年10月28日で1000日になるのを記念して行われた『国旗デコレーション』だそうです。2017年11月5日に終了しました。

余談ながら、私が『パレス』と名の付いた会社で働いていたときのことを思い出しました。同僚から私に電話がかかってきて親が私に取り次いでくれたのですが、『パレスチナ●●の▲さんから電話!」と。遠いなあ。

皇居平川濠(東京・竹橋)沿いの道 紅葉とランナーと。

皇居平川濠(東京・竹橋)沿いの道

この辺りも紅葉が始まっています。紅葉と石垣とランナーと。

本記事参考サイト:東京五輪まで1000日 パレスサイドビルに「万国旗」 | 竹橋ガイド | パレスサイドビル

  • サイト管理者:株式会社毎日ビルディング
  • サイトアドレス:2017年11月11日現在(事前に連絡を求めているためリンクを設定しない)
    http://www.mai-b.co.jp/guide/2017/10/1000.html

 

東京国立近代美術館の常設展『MOMATコレクション』

お目当て、東山魁夷特集がやはり素晴らしい

東京国立近代美術館(東京・竹橋)

今期の『MOMATコレクション』は2017年5月27日から11月5日までの会期で行われました。その一部として、『東山魁夷特集』は9月12日から11月5日まで行われました。

この『東山魁夷特集』は、やはり行って良かった。

本記事を作成している際に知ったことですが、次の公式サイト上の内容に接して余計にそう思いました。幸運であります。

当館では多数の東山作品を所蔵しておりますが、人気作家ゆえ毎年のように他館の展覧会に貸し出していることもあり、当館でまとめて展示する機会がなかなかありません。17点を展示する今回は、東山芸術をじっくり堪能できる絶好の機会といえるでしょう。

■引用元:東京国立近代美術館ウェブサイトにおける『MOMATコレクション 2017年5月27日-11月5日の所蔵作品展のみどころ』のページ ■管理者:東京国立近代美術館

何度も目にしている東山魁夷『道』がお目当ての一つで、今回も観ることができました。

東山魁夷『白夜行』『秋翳』

今回、それ以上に良いなと思ったのは、『白夜行』です。初めて見ました。

木々の深く重い色と水面に反射する日光の眩しさの対比に心を動かされ、空気の冷たさ、清澄感、また空間の広さ、開放感を覚えましたが、その隣に展示されていた東山魁夷『秋翳』の紅葉した山の鮮やかさ、その色をに染められた空の柔らかさ、黄や赤の暖かみとの対比でより良くその感覚を覚えたのかもしれません。

向かって左から高山辰雄『穹』、東山魁夷『冬華』、杉山寧『穹』が並ぶ

東山魁夷『冬華』を挟んで、左に高山辰雄『穹』、右に杉山寧『穹』を展示したそのコーナーも素晴らしかった。

展覧会会場に来て初めて知りましたが、1964年の日展で同じように展示され当時大きな話題になったとのこと。『日展三山』。なるほど。見晴らしの良い三山だ。

現在においても観た者の多くの心を動かしたのではないでしょうか。事実、多くの人がそのコーナーで足を止め、何らかの声を出して興奮していたように見受けました。私もその一人です。

高山辰雄の月そのものの美しさ、東山魁夷の左右対称の安定感から生まれる幻想的な風景の面白さ、杉山寧の青の深さ、堂々としたスフィンクスの佇まい。

ハイライトコーナー(4階)の加山又造『千羽鶴』も良い

東京国立近代美術館(東京・竹橋)の前に設置された特大ポスター。所蔵品ギャラリー『MOMATコレクション』2017年5月27日-11月5日。

加山又造『千羽鶴』。2つで一組の大きさであるせいもあるでしょうが、月や波の銀、闇夜の黒、鶴の金、これだけの色で人の心は動くものなんですね。千羽鶴は季節柄、風に舞うイチョウにも見えます。

Googleのストリートビューでは、東京国立近代美術館の内部を見ることができます

2017年11月12日現在、この『MOMATコレクション』の2013年10月時点でのものを見ることができ、そこではこの加山又造『千羽鶴』が展示されていましたが、作品に近づくとぼかしが入って詳細を見ることができなくなります(ぼかしが入らない作品もありますが、権利者の許可不許可のためでしょうか)。

現代では、インターネットでここまでできるようになっていて驚きました。

だけど、やっぱり実物が素晴らしいのです。実物、本物を見てこそ。そのためのサブ、一助になっていればいいですね。

以上の流れで日本画で言えば、小林古径『加賀鳶』が強く印象に残っています。炎は人を惹きつけます。

その他に、マックス・エルンスト『つかの間の静寂』、田村彰英『午後』より(写真作品)、中村大三郎『三井寺』、徳岡神泉『狂女』『簫条』ほか。

なお時間の都合上、『MOMATコレクション』の2階会場は見ていない。

女学生の見学も結構なこと

エレベーター内にあった貼り紙を見て初めて、この日のこの時間に、学生の団体客が『MOMATコレクション』を見学することを知りました。困ったな。写真撮影者がいるだけでも気に障るのに(『MOMATコレクション』会場内では認められていますが、『写真撮影不可』の作品もあります)。

実際には中学生ぐらいの女子がづらづらと。革靴の足音が耳障りでしたが、マナー良くしっかりしています。メモをとりながら、話もしていましたが小声で。馬鹿騒ぎもなく恐れ入りました。結構なものでした。

藤田嗣治『五人の裸婦』の前にあったイスに腰を掛けていた女学生たち、本作品を間近でしばらく見ていた女学生もいました。

最近では裸を見て恥ずかしさも何もなくなってしまい、30センチぐらいに近づいて眼鏡を外して実物を見るような年寄りですが、それでも彼女たちの年頃の頃には彼女たちのような堂々とした態度をとれていたかどうか。

時代が流れて『近頃の若い衆』は堂々としているということなのか、今も昔も『女は強し』ということなのか。

 

これからの企画展は

次回の企画展『没後40年 熊谷守一 生きるよろこび』

東京国立近代美術館(東京・竹橋)の前に設置された特大ポスター。企画展予告『没後40年熊谷守一 生きるよろこび』2017年12月1日-2018年3月21日。

東京国立近代美術館(東京・竹橋)の前に設置された特大ポスターです。

企画展予告『没後40年 熊谷守一 生きるよろこび』。会期は2017年12月1日から2018年3月21日までです。

数ヶ月前に初めて、この熊谷守一(くまがい もりかず)の存在を知りました。その時もこの『猫』に惹かれました。

本展覧会のチラシには、チョウや魚、太陽などに関する作品が掲載されています。

過去を振り返られることは嫌なこともありますが、結構なことです。私のような何も知らない者を惹き付けるかもしれない機会であります。

前売券が販売されています。2017年11月30日まで。一般であれば、当日券1,400円のところ前売券1,200円(200円安い)です。会場チケット売り場や展覧会公式サイト、チケットぴあなどのチケット販売業者などで購入することができます。

次々回の企画展『生誕150年 横山大観展』

東京国立近代美術館(東京・竹橋)の前に設置された特大ポスター(裏)。次々回企画展『生誕150年横山大観展』2018年4月13日-5月27日。

こちらも東京国立近代美術館(東京・竹橋)の前に設置された特大ポスター(裏)です。

次々回企画展『生誕150年 横山大観展』。会期は来年の2018年4月13日から5月27日までです。その後、京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎公園)でも2017年6月8日から7月22日までの会期で本展覧会が開かれます。

 

展覧会『MOMATコレクション』の概要

  • 展覧会『MOMATコレクション』
  • 日時:2017年5月27日-11月5日 10時から17時まで(入場は16時30分まで)。ただし金、土曜日は20時まで(入場は19時30分まで)。
    休館日は月曜日、年9月19日、10月10日。ただし9月18日、10月9日は開館。
  • 場所:東京国立近代美術館(東京都千代田区)
  • 当日料金:一般500円、大学生250円。高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳の提示者とその付添者1名、以上は無料。
  • 17時以降の当日料金として、一般300円、大学生150円。

本記事参考サイト:MOMAT コレクション | 東京国立近代美術館

  • サイト管理者:東京国立近代美術館
  • サイトアドレス:2017年11月11日現在
    http://www.momat.go.jp/am/exhibition/permanent20170912/

 

東京国立近代美術館の概要

  • 名称:東京国立近代美術館
  • 住所:〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
  • 交通アクセス1:東京メトロ東西線 竹橋駅 1B出口から徒歩にて3分
  • 交通アクセス2:東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄新宿線 九段下駅 2出口より徒歩にておよそ15分
  • 地図:【Google Map】https://goo.gl/maps/oJu8VXrCkSm

本記事関連サイト:東京国立近代美術館

  • サイト管理者:東京国立近代美術館
  • サイトアドレス:2017年11月11日現在 http://www.momat.go.jp/am/

本記事関連サイト:独立行政法人国立美術館・所蔵作品検索

  • 備考:東京国立近代美術館は、独立行政法人国立美術館が運営する美術館の一つです。
  • 備考:本ページでは、『検索キーワード』に関心のある作家などのキーワードを入れて検索すると、その作品が出てきます。各作品をクリックすると、その詳細情報を確認することができるだけことに加えて、作品を拡大して観ることもできます。
  • サイト管理者:独立行政法人国立美術館
  • サイトアドレス:2017年11月12日現在
    http://search.artmuseums.go.jp/index.php

皇居平川濠(東京・竹橋)沿いの道 パレスサイドビル方向を見る。

東京国立近代美術館(東京・竹橋)

 

以上

  • 記事名:展覧会【MOMATコレクション】を観た 東山魁夷特集、加山又造、学生見学(東京国立近代美術館:東京都千代田区)2017年秋
  • 記事更新日:2017年11月11日、2017年11月12日
  • 記事出典元:山上真オフィシャルサイト

展覧会【没後40年幻の画家 不染鉄】を観た(東京ステーションギャラリー:東京都千代田区)2017年夏

不染鉄は、ふせん てつ

東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)の正面出入口。開場前。
東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)の正面出入口。開場前。

 

『不染鉄』展(東京駅・東京ステーションギャラリー)

2017年7月1日から8月27日まで・10-18時。

『没後40年幻の画家』は【ふせん てつ】と読む。

彼を数ヶ月前に初めて知ったが、良い縁だった。

 

まずまずの客の出入りで雰囲気良し

東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)の正面出入口。開場前。この辺りは待ち合わせ場所として人気が高いようす。
東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)の正面出入口。開場前。この辺りは待ち合わせ場所として人気が高いようす。

 

当館には『月映』展以来の来館。その際は券売機は無かったのではないか。

お盆中の朝、雨ながらまずまずの客の出入り。

話し声あちこちから聞こえてくるも、作品について話し合っている感じ。マナー、雰囲気の良い客層だった。

 

文字のある絵に関心を持って、目録に手が伸びた

展覧会『没後40年幻の画家 不染鉄』の図録の裏側。この作品は不染鉄『落葉浄土』。表側には不染鉄『山海図絵(伊豆の追憶)』が印刷されている。
展覧会『没後40年幻の画家 不染鉄』の図録の裏側。この作品は不染鉄『落葉浄土』。表側には不染鉄『山海図絵(伊豆の追憶)』が印刷されている。

 

富士山、海。

薬師寺東塔、東大寺。

銀杏、柿。

小学校高学年ぐらいの少女が親に「この絵、文字が書いてある!」と興奮気味に話していた。その気持ち、分かる。

私も久しぶりに、図録を買った。それでもやはり、現物の持つ力は偉大だと改めて思った。

 

不染鉄『山海図絵(伊豆の追憶)』

東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)の正面出入口向かって左に掲示されていたポスター。この作品は不染鉄『山海図絵(伊豆の追憶)』である。
東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)の正面出入口向かって左に掲示されていたポスター。この作品は不染鉄『山海図絵(伊豆の追憶)』である。

 

『山海図絵(伊豆の追憶)』は大きく、少なからずの人を引き寄せていた。

遠くからは雪化粧の富士山を、近くからは列車や大小の行き来する船、また魚の群れや蟹、紋様化した海を見ることができる。

灰、白、茶、緑。冬というのになぜか、暖かみを覚える。

  • 作者:不染鉄
  • 作品名:山海図絵(伊豆の追憶)
  • 制作年:大正14年(1925年) 第6回帝展
  • 材質・形状:紙本着色・額装
  • 所蔵:公益財団法人木下美術館
  • 以上、本展覧会の『作品リスト』による。

 

展覧会前半の作品のあちこちに、人が描かれそれを見つける楽しみ方もあった。

『ともしび』は灯の暖かさ、感覚的になる文章に泣けてしまった。灯であり母であり。

 

展覧会『没後40年幻の画家 不染鉄』の概要

  • 展覧会『没後40年幻の画家 不染鉄』
  • 日時:2017年7月1日ー年8月27日 10時から18時まで(入場は17時30分まで)。ただし金曜日は20時まで(入場は19時30分まで)。
  • 休館日は月曜日、7月18日。ただし7月17日は開館。
  • 場所:東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)
  • 当日料金:一般900円、大学生・高校生700円。中学生以下は無料。障害者手帳の提示者は100円引き、その介添者1名は無料。

本記事参考サイト:【東京ステーションギャラリー – TOKYO STATION GALLERY】の『没後40年 幻の画家 不染鉄展』のページ

  • サイト管理者:公益財団法人東日本鉄道文化財団
  • サイトアドレス:2017年9月28日現在(本サイト上では取扱不明。サイト管理者のサイトによると、サイト管理者のサイトトップページであればリンク可能とのこと。そのためリンク設定しない)
    http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201707_fusentetsu.html
展覧会『没後40年幻の画家 不染鉄』(2017年7月1日から8月27日まで 東京ステーションギャラリー)のチラシ
展覧会『没後40年幻の画家 不染鉄』(2017年7月1日から8月27日まで 東京ステーションギャラリー)のチラシ

 

東京ステーションギャラリーの概要

  • 名称:東京ステーションギャラリー
  • 住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
  • 交通アクセス1:JR東京駅 丸の内北口改札前(東京駅丸の内駅舎内)
  • 交通アクセス2:東京メトロ丸ノ内線東京駅
  • 地図:【Google Map】省略

本記事関連サイト:東京ステーションギャラリー – TOKYO STATION GALLERY

  • サイト管理者:公益財団法人東日本鉄道文化財団
  • サイトアドレス:2017年9月28日現在(本サイト上では取扱不明。サイト管理者のサイトによると、サイト管理者のサイトトップページであればリンク可能とのこと。そのためリンク設定しない)
    http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)のパンフレット。名刺ぐらいの大きさで蛇腹折り。これには『この冊子は当館の最大の特徴であるレンガについて紹介します』とある。私は当館出入口の階にあるエレベーター乗り場付近で入手した。
東京ステーションギャラリー(東京都千代田区)のパンフレット。名刺ぐらいの大きさで蛇腹折り。これには『この冊子は当館の最大の特徴であるレンガについて紹介します』とある。私は当館出入口の階にあるエレベーター乗り場付近で入手した。

 

以上

  • 記事名:展覧会【没後40年幻の画家 不染鉄】を観た(東京ステーションギャラリー:東京都千代田区)2017年夏
  • 記事更新日:★2017年8月18日、2017年9月28日
  • 記事出典元:★Twitter 山上真@makotomys、山上真オフィシャルサイト

展覧会【人形アニメーション作家 持永只仁】を観た 人形動かずとも人が、心が動く(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)2017年夏

展覧会『人形アニメーション作家 持永只仁』(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)のチラシ。そこには『中国の動画界を育て、若きティム・バートンも魅了した、日本のアニメーションの祖』と記載されている。
展覧会『人形アニメーション作家 持永只仁』(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)のチラシ。そこには『中国の動画界を育て、若きティム・バートンも魅了した、日本のアニメーションの祖』と記載されている。

 

持永只仁 日本の人形アニメーションの祖

『持永只仁』展(京橋・東京国立近代美術館フィルムセンター)

9月10日まで・11-18時30分。

日本のみならず中国、アメリカでもその名は知られているとのこと。

『日本、中国の人形アニメーション作家の創始者』は『もちなが ただひと』と読む。

作品も人形も素晴らしく、良い縁を得た。

■引用元:Twitter 山上真@makotomys 2017年8月22日

 

本展覧会のチラシ、出品リストに記載された内容によると、持永只仁の略歴は次のとおりである。

この件は、サイト『持永只仁アニメーションプロジェクト』で詳細に知ることができる。

  • 持永只仁【もちなが ただひと】(1919-1999)
  • 東京都生まれ。佐賀県、中国の長春で育つ。
  • 1939年 芸術映画社に入社
  • 1941年 日本初の多層式アニメーション撮影台を開発(『アリチャン』にて)
  • 1945年の終戦以降 中国における撮影所の設立に尽力し、アニメーション製作を指導
  • 1953年 日本へ帰国
  • その後 人形映画製作所を設立。『ちびくろ・さんぼのとらたいじ』(1956年)ほかを製作。
  • 同じく アメリカのテレビ・劇場向け作品『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』(1964年)ほかの製作に携わる
展覧会『人形アニメーション作家 持永只仁』(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)の会場出入口に掲げられた展覧会のポスター。人形は彼の監督、制作作品の登場人形の一部で上から時計回りに、『ちびくろ・さんぼのとらたいじ』『瓜子姫とあまのじゃく』『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』『少年と子だぬき』。
展覧会『人形アニメーション作家 持永只仁』(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)の会場出入口に掲げられた展覧会のポスター。人形は彼の監督、制作作品の登場人形の一部で上から時計回りに、『ちびくろ・さんぼのとらたいじ』『瓜子姫とあまのじゃく』『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』『少年と子だぬき』。

本記事参考サイト:持永只仁アニメーションプロジェクト

  • 備考:この非営利団体の代表である持永伯子氏は、持永只仁の長女と思われます(サイト上にその旨の記載はない)。2016年5月時点で人形アニメーション映画の新作『二つの太陽』を製作中。完成予定の2017年4月を過ぎていますが、サイト上に完成についての言及はされていません。
  • サイト運営管理者:持永只仁アニメーションプロジェクト
  • サイトアドレス:2018年5月3日現在
  • http://r.goope.jp/tadmochinaga

 

見逃しは後の祭り 持永只仁作品の映画上映会

映画上映会『人形アニメーション作家 持永只仁』(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)のチラシ。展覧会会場では短時間ながら、数作品の映像が見られた。この映画上映会は行くべきだったというのは後の祭り。人形は彼の監督作品の登場人形の一部で、『ふしぎな太鼓』。
映画上映会『人形アニメーション作家 持永只仁』(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)のチラシ。展覧会会場では短時間ながら、数作品の映像が見られた。この映画上映会は行くべきだったというのは後の祭り。人形は彼の監督作品の登場人形の一部で、『ふしぎな太鼓』。

 

展覧会会場で2017年9月10日までに、作品の一部を短時間ながら見ることのできる持永只仁作品は、次のとおりである。

  • 『瓜子姫とあまのじゃく』
  • 『五匹の子猿たち』
  • 『ふしぎな太鼓』
  • 『こぶとり』
  • 『ぶんぶくちゃがま』
  • 『王様になったきつね』

本記事参考サイト:[上映]人形アニメーション作家 持永只仁 | 国立映画アーカイブ

 

同じ場所で開催中の、映画上映会『特集 逝ける映画人を偲んで2015-2016』より『妖怪百物語』(監督:安田公義) 

映画上映会『逝ける映画人を偲んで2015-2016』(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)の会場出入口に掲げられた展覧会のポスター。私が観たのは『妖怪百物語』(監督:安田公義)。特技監督を務めた黒田義之が2015年1月22日に亡くなっている。
映画上映会『逝ける映画人を偲んで2015-2016』(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)の会場出入口に掲げられた展覧会のポスター。私が観たのは『妖怪百物語』(監督:安田公義)。特技監督を務めた黒田義之が2015年1月22日に亡くなっている。

 

映画『妖怪百物語』(1968、監督安田公義)

これも初見で楽しみにしていた。

満足感は得られなかった。

しかし、多数の妖怪に悪役が責められる場面の気持ち悪さ、幻想的で現在的な映像(特技監督黒田義之)、その映像の良さを増幅させる渡辺宙明の音楽、などが印象深い。

本記事参考サイト:特集・逝ける映画人を偲んで 2015-2016 | 国立映画アーカイブ

  • 備考:この映画上映会は、2017年7月20日から9月10日までを会期として行われるものです。日によって上映される作品が異なります。
  • サイト運営管理者:国立映画アーカイブ
  • サイトアドレス:2018年5月3日現在
  • http://www.nfaj.go.jp/exhibition/yukeru2017-7_9/#section1-2

 

追記 2018年5月3日

どうも8代目林家正蔵はピンとこない。

昨夏2017年、京橋のフィルムセンターで見た映画『妖怪百物語』でもそう。

声聞き取りづらく我慢がならない(が弟子のまねに賛同しかねる)。

それでも良いと思わせる何かがあるのだろう。

初見の『戸田の渡し』。「戸田の河原は、雪でございます」。

その「ます」に震える。良い。

■引用元:Twitter 山上真@makotomys 2018年3月3日

本記事参考サイト:林家正蔵(彦六) 「戸田の渡し」

  • サイト運営管理者:YouTube rionlock2003
  • サイトアドレス:2018年5月3日現在。
  • https://youtu.be/hbdzHYt4cwM

 

映画作品を構成する人形、製作、経営、情熱

各作品で雰囲気、鮮やかさ、顔つきなどが異なる人形が楽しい。

経営資料や人形作成、作品制作の資料は興味深い。

会場では短時間ながら、数作品の映像が見られて面白い。

会場最後にある『少年と子だぬき』関係で思わず泣けてしまった。

■引用元:Twitter 山上真@makotomys 2017年8月22日

 

本展覧会は4章で構成されていた。

第1章 アニメーションへの志

第2章 新生中国のために

第3章 国産人形アニメーションの礎

第4章 アメリカ・中国・日本-アニメーション交流の懸け橋

 

何と言っても少なからず展示されていた、本物の作品の登場人形が素晴らしい。意図せずとも私の目は人形へと向いていた。

日本初の人形アニメーション映画である『瓜子姫とあまのじゃく』

鬼がたくさん出てくる怖さの中に愉快さがある『こぶとり』

ペンギンが可愛らしい『ペンギンぼうや ルルとキキ』など

そこに長く留まりたい人形の数々。

 

人形と併せて、作品の写真や絵コンテ、カット表、プレス資料も展示されていて、作品製作そのものの一端に触れることができた。

また、人形映画製作所時代の作業記録、日報、また制作費などに関するノートもあり、人形アニメーション映画作品の製作を多方面から知る機会を得た。

それら以上に意外なものとして、例えば『人形のための骨組みを作る』という製作の核、『企業秘密』ではないかと思われる人形作成のための方法を記した資料情報も展示されていた。ということは、持永只仁自身が他の人に公にしたことになる。

手取り足取り教えるのではなく目で見て盗め、などのいわゆる職人気質と距離を置いた思い考えで、業界そのものや真摯な関係者個々人のために、人形アニメーション作家の指導者としての役割を果たしていたものと理解できる。

 

持永只仁の弟子、川本喜八郎 その映画作品がこの秋に観られる

展覧会には『川本喜八郎による追悼文』が展示されていた。

川本喜八郎はアニメーション作家、人形作家で彼もまた一時代を築いた人。私は当時興味関心がなく記憶にないが、NHK人形劇『三国志』で人形美術を担当した。本展覧会のチラシでは(持永只仁の)『弟子の川本喜八郎』と案内されている。

詳細は覚えていないが、追悼文では、持永只仁の優しさに触れられていた。

 

偶然に、本年2017年10月に、その川本喜八郎、同じく著名な人形アニメーション作家である岡本忠成の作品上映会があることを知った。

神奈川県川崎市に在る、川崎市市民ミュージアム(最寄り駅は、JR南武線・南武線・横須賀線・湘南新宿ライン、東急東横線の武蔵小杉駅)において、10月14日土曜日14時から、10月15日日曜日11時30分からの2回、各回90分ほど、彼らの作品が上映される。

ただし持永只仁の作品は上映されない。

 

岡本忠成の『ホーム・マイホーム』は、本展覧会の会場である東京国立近代美術館フィルムセンターの常設展(同じ会場内で、本展覧会の前に見ることができる。モグラとキツネ、歌の楽しい作品)で何度も観た。今回はその作品を含まない、『小さな五つのお話』、『りすのパナシ』、『おこんじょうるり』の3作品が上映される。

また川本喜八郎の作品は観たことない。今回は『道成寺』。

 

当初はスケジュールが厳しく無理だと思っていたが、スクリーンで作品を観ようと思う。これも作品の魅力、そして持永只仁を知ったおかげ。良い縁を得た。

本記事参考サイト:10-11月 展覧会連携 国産アニメーション100周年記念《スクリーンに蘇る!アニメーション傑作選》 -川崎市市民ミュージアム

  • 備考:この映画上映会は、2017年10月14日から11月26日までを会期として行われるものです。日によって上映される作品が異なります。
  • サイト運営管理者:川崎市市民ミュージアム、指定管理者であるアクティオ・東急コミュニティー共同事業体
  • サイトアドレス:2018年5月3日現在。
  • https://www.kawasaki-museum.jp/cinema/8631/

 

持永只仁については1999年死亡の後に、本『アニメーション日中交流記 持永只仁自伝』が出版されている。また本年2017年には持永只仁作品である『少年と子だぬき』のDVDが発売されている。

私の持永只仁への興味関心はしばらくの間、冷めそうにない。

 

展覧会『人形アニメーション作家 持永只仁』の概要

  • 展覧会『人形アニメーション作家 持永只仁』
  • 日時:2017年5月13日-2017年9月10日 11時から18時30分まで(入場は18時まで)。ただし月曜日は休室。
  • 場所:東京国立近代美術館フィルムセンター(東京都中央区) 展示室(7階)
  • 当日料金:一般250円、大学生・シニア(65歳以上)130円。高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則として1名まで)、MOMATパスポート持参者、キャンパスメンバーズは無料。

本記事参考サイト:人形アニメーション作家 持永只仁 |国立映画アーカイブ

展覧会『人形アニメーション作家 持永只仁』(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)の出品リスト。7階の会場に入る際にもらえるもの。本展覧会のチラシによると、この写真は彼本人で、『ちびくろ・さんぼのとらたいじ』の演出中のものと思われる。
展覧会『人形アニメーション作家 持永只仁』(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)の出品リスト。7階の会場に入る際にもらえるもの。本展覧会のチラシによると、この写真は彼本人で、『ちびくろ・さんぼのとらたいじ』の演出中のものと思われる。

 

東京国立近代美術館フィルムセンター(現・国立映画アーカイブ)の概要

  • 名称:東京国立近代美術館フィルムセンター(2018年4月1日をもって、国立映画アーカイブとなった)
  • 住所:〒104-0031 東京都中央区京橋3-7-6
  • 交通アクセス1:東京メトロ銀座線 京橋駅から徒歩1分
  • 交通アクセス2:都営地下鉄浅草線 宝町駅徒歩1分
  • 交通アクセス3:東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅より徒歩5分
  • 交通アクセス4:JR東京駅より徒歩10分
  • 地図:【Google Map】https://goo.gl/maps/i3t1q4WbBCT2

本記事関連サイト:国立映画アーカイブ

  • 備考:2018年4月1日をもって、東京国立近代美術館フィルムセンターは東京国立近代美術館から独立し、国立映画アーカイブとなりました。
  • サイト運営管理者:国立映画アーカイブ
  • サイトアドレス:2018年5月3日現在。
  • http://www.nfaj.go.jp/
展覧会『人形アニメーション作家 持永只仁』(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)2017年5月13日-9月10日
展覧会『人形アニメーション作家 持永只仁』(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)2017年5月13日-9月10日

 

以上

  • 記事名:展覧会【人形アニメーション作家 持永只仁】を観た 人形動かずとも人が、心が動く(東京国立近代美術館フィルムセンター:東京都中央区)2017年夏
  • 記事更新日:★2017年8月22日、2017年8月27日、2017年9月2日、2018年5月3日
  • 記事出典元:★Twitter 山上真@makotomys、山上真オフィシャルサイト
  • 写真撮影日:2018年8月15日