2017年3月7日 ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』with新日本フィルハーモニー交響楽団 すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)チラシ

ヴォーカル【ブイカ】『シンフォニック・スペシャル・ナイトwith新日本フィルハーモニー交響楽団』を聴いた 魅力は声のみならず、彼女の笑顔も仕草も 2017年春

2017年3月7日 ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』with新日本フィルハーモニー交響楽団 すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)チラシ
2017年3月7日 ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』with新日本フィルハーモニー交響楽団 すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)チラシ

 

この記事の概要

遅延者が公演そのものを遅らせてどうするのか

【東京スカイツリー】をJR・東京メトロ錦糸町駅(東京都墨田区)近く『アルカキット錦糸町』外より臨む 2017年3月7日18時30分過ぎ
【東京スカイツリー】をJR・東京メトロ錦糸町駅(東京都墨田区)近く『アルカキット錦糸町』外より臨む 2017年3月7日18時30分過ぎ

 

開演が少し遅れた。開演直前に少なからずの客が入ってきたからだ。これはホール側が入れたため。これは曲間でも。興醒めである。

公演中にふざけた客はほとんど居なかったので、遅れてきた奴らの酷さは余計に目立った。結果として、第1部は20分で終わったのだから、休憩まで彼らを待たせておけば良かった。招待客、業界人が多いということなのか。

 

音響装置を通して声や楽器の音を聴くことは、私にとってここ20年ほどで記憶にない。思っていたほど違和感なし。ただし、薄皮1枚、2枚、耳を覆うような感覚である。仕方がない。

ブイカでこれだから、マイクを使って歌うことが当然の歌手(と言ってよいのか分からないが)のコンサートは行く気にならないように思う。

 

公演第1部 ブイカとブイカ・バンド 1曲目で思った『来て良かった』

2017年3月7日 ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』公演 すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)出入口の、公演前の様子
2017年3月7日 ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』公演 すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)出入口の、公演前の様子

 

赤に黒のドレスで、ブイカ登場

ブイカは赤いバラを思わせるドレスの上。姿全体が逆三角形に見えるほどの大きさ。その分胸の大きさは分からない。黒く長いスカート、スリット入り。後日サイトなどで確認したら、バラではなかった。何だろう。

腰が細い。足が長い。俗に言う良いスタイルだ。ブルーノート東京での公演のようなセクシーな(某部分が立っていると思わせるような)衣装ではなく、衣装替えはなかった。

舞台に登場し声発せられたときから、その声に心動かされ暫く目が潤み続けた

心が動かされたという点では、第1部の方がより当てはまる。1曲目から『来て良かった』と思い、2,3曲目まで私の目が潤み続けた。舞台上の4名が4名とも休まずに何かしら演っているからこれで3,40分持つのだろうかと思っていたが、第1部は20分ほどで終わり、すぐに休憩に入った。

大きく力強い声は最後まで疲れ衰えを知らず

ブイカは声がよく出ていた、小さい声も。最後まで疲れずに衰えずに、声が出ていた。よく通る声だ。

叩きつけるような歌い方をすることもあって、一本調子な歌唱と感じることもあったが、マイクが要らないのではないかと思える声の大きさ、力強さ、その中に可愛らしさもあった。

ブイカは公演中、飲み物を数度飲みながら歌っていたが、歌唱量、運動量の多さを考えると、飲み物を口にする回数はむしろ少ないように思えた。

ブイカは始終、手を動かしながら歌っていた。その手ぶりが良い。取ってつけた感じがしない。手を叩く時は音を出すためというよりも、身体でリズムをとるためのよう。手を擦るような叩き方が印象的だ。

ブイカの始終の笑顔が素敵だ。

外国語も曲も知らないことが、私にとってはマイナスに

曲間でブイカが話す英語がほとんど分からず(私は外国語が理解できないため。彼女の責任ではない)、この時ばかりは自らの英語力のなさを恨めしく思い、理解できて笑ったりしていた人を羨ましく思った。大部分の曲は英語ではない外国語で、初めから分かろうとはしなかった。何かの曲の前に『this is memory of my first kiss』と言っていた。

曲そのものの大部分を知らないことも、私にとってマイナスに働いてしまった。それだけにブイカが声や仕草、笑顔の良さが際立ったのかもしれない。

 

公演第2部 ブイカとブイカ・バンド、新日本フィルハーモニー交響楽団 隅から隅まで嵌った『SIBONEY』が絶品

2017年3月7日 ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』公演 すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)ホール出入口に掲示されたチラシ
2017年3月7日 ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』公演 すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)ホール出入口に掲示されたチラシ

 

オーケストラとの協演の最中に疑問を持つ時間があった

第2部のオーケストラとの協演よりも、第1部のブイカ・バンドとの協演の方が良かった。

第2部は初めに『MI NIÑA LOLA』だった。彼女のファンには知られた曲だそうで、私も聴いたことがあった曲だったので導入部分としてよかった。しかし、2,3曲聴いているうちに、オーケストラの指揮か、編曲か、曲そのものの力か(オーケストレーションするに足りない曲なのか)に疑問をもったため、白ける手前になってしまった。

特に、第2部のオーケストラとブイカの声の重なり、最高潮の部分でブイカの声が消されてしまったことが数回あったことが残念。ブイカの声が聞こえて欲しい。これは指揮者が考慮すべきことではないのか。

ただし、他の多くの歌手であれば、その声の大部分がかき消されて潰されていると思う。ブイカの声は、力があって、大きく存在感がある。スタミナが尋常ではない。公演の最後まで衰え、疲れる素振りはなかった。

隅から隅まで嵌った『SIBONEY』が最も楽しく嬉しく素晴らしかった

第2部最後のダンスチックな『SIBONEY』が本公演で最も良かった。

曲、指揮がまだ終わっていないにも関わらずの会場の盛り上がり方、拍手拍手はとても良かった。私もその中に入っていたが、周りがやっていたからではなく、身体が動いていたのだ、嬉しくて。

それだけ、曲も、演奏も、そしてブイカも良かったのだ(私は、その曲が最後だとは知らなかった。プログラムを事前に見ておらず、曲そのものも知らなかったため)。

オーケストラの笑顔が見られて良かった

オーケストラのメンバーは見たことがある顔ばかり。コンサートマスターは西江辰郎。オーケストラ、特にコントラバスは演奏中に笑顔がこぼれていた。これをクラシックのコンサートでも見たいものだ。

ブイカを知ったきっかけは、新日本フィルハーモニー交響楽団の公演でもらったチラシ

私がブイカを良い、と思ったきっかけである『ラ・ボエーム』はなかった。残念である。

きっかけといえば、そもそも私はブイカの存在を知らなかった。

最初のきっかけは、2017年2月4日の、指揮者にユッカ=ペッカ・サラステ、ヴァイオリンソリストにレイ・チェンを迎えた新日本フィルハーモニー交響楽団の公演でもらったチラシだった。ブイカの、この公演のチラシが目立ったのだ。その時に聴いた『ラ・ボエーム』で泣いてしまった(その曲自体、オリジナルを誰が歌ったのかを知らなかった)。

新日本フィルハーモニー交響楽団、特にこの公演を聴くきっかけとなったユッカ=ペッカ・サラステにブイカとの巡り合わせを感謝しなければならない。

 

本サイト関連記事 【ユッカ=ペッカ・サラステ】指揮・新日本フィルハーモニー交響楽団『チャイコフスキー交響曲第4番』を聴いた 冷めてもまた生まれる熱さに笑みが溢れる 2017年冬

 

スタンディングオベーションを初めて見たがしかし

2017年3月7日 ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』公演 公演後の錦糸町駅北口方面へ通じるエスカレーター下の様子
2017年3月7日 ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』公演 公演後の錦糸町駅北口方面へ通じるエスカレーター下の様子

 

客層が、新日本フィルの公演会とはまるで違う

招待客、業界人が多かったように思われる。老夫婦や一人爺も見かけたが、若い女性数人組を結構見かけた。帰りのホール出入口に設置されたポスター前の写真撮影も賑わっていた。

某有名俳優を見かけた。60歳過ぎの男性。顔も良いので気にかかったが、彼の連れに話す声を聞いて『あの人だ!』と思った次第。その年まで俳優を生業としている人は、やはり存在感が抜群である。

客のマナーは悪くなかった。フライングの拍手も多かったが、本公演の雰囲気からすると気にならないものだった。このような寛容な心持ちもいいものだ。クラシックの音楽会であれば、考えられないこと。

スタンディングオベーションがあったのに、終わればさっさと帰ろうとする客が少なくないのはどういうことなのか

アンコール後に、1階の大部分、また2,3階の一部でスタンディングオベーションがあった。仕込みのように思えてならない。

前の客が立つと、着席したままでは前が見えないから、仕方なく立ちましょうという可能性はないのだろうか。だから全体的にスタンディングオベーションになるという…。私はスタンディングオベーションに初めて接したのでよく分からない。

アンコール後のブイカの『一般参賀』はなし。あれだけ派手にスタンディングオベーションがあったのに、ブイカとバンドが下がったらあっさりオーケストラもさようなら。スタンディングオベーションをした客もあっさりだった。そんなものなのか。こういったことも、仕込みではないかと思う原因である。

それでも、ブイカやバンドの良さは掛け値なし。公演後の客の盛り上がり方やあちこちから聞こえてきた「すごかったね」の声も良かった。

 

突出した声の力強さ、異なる音楽センス、身体すべてで歌い上げる

2017年3月7日 ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』公演 公演後のすみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)ホール出入口に掲示されたチラシと記念撮影をする女性たち
2017年3月7日 ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』公演 公演後のすみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)ホール出入口に掲示されたチラシと記念撮影をする女性たち

 

『♪バンバン』も印象深い

アンコールは『oyos verdes』。

20時48分頃に本公演が終わった。客がポロポロとホールを後にしていく。その後にアンコール。ああご愁傷様。

アンコールではブイカがスカートの裾をめくって踊ったり、長い足が見え、股が見えそうでドキドキ。

アンコールが最も声が出ていたのではないか。

この曲の後半は客も巻き込んで盛り上がった。途中からチェロ、コントラバス、ヴィオラなどとコンサートマスター(ヴァイオリンは彼だけと思われる)が『♪バンバン』と楽器を弾いて演っていた。

最後だから盛り上がって終わる、それは素晴らしい

客から赤いバラ一輪をもらったブイカは、公演終了時引き上げる際に、キラキラ光る何かしらを観客にあげていた。

このような曲を公演の最後に、アンコールに持ってくるセンスは、日本人にはないのではないか。しっくり来ない曲調だと思ったが、客へ促した手拍子の大きさ、盛り上がり方が締めくくりにこれだけ良いとは思わなかった。

息遣いを感じられる近い場所で、ブイカの声を聴き、ブイカの振る舞いを観たい

アンコールを含めると21時終了。

公演中は何度も、ブイカは「ありがとう」「サンキューソーマッチ」と言っていた。笑顔はさらに輝いていた。

ブイカはCDで聴いても映像で見ても良い。良いものは良いのだが、それを超える心動かされるものを会場で感じられる大きな期待が生まれた。今後は、それこそブルーノート東京などのハコで聴いてみたい。そのほうがブイカの良さをより理解できるように思えてならない。

 

音楽会 ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』の概要

  • 名称:ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』
  • 日時:2017年3月7日 火曜日 19時-21時
  • 場所:すみだトリフォニーホール 東京・錦糸町
  • 演目1:第1部 ブイカ、ブイカ・バンド
    Sueno con ella
    PIZZICA
    NO HABRA NADIE EN EL MUNDO
    JODICA PERO CONTENTA
  • 演目2:第2部 ブイカ、ブイカ・バンド、新日本フィルハーモニー交響楽団
    MI NIÑA LOLA
    NOSTALGIAS
    MISERY
    TRAMUNTANA
    SANTA LUCIA
    IN HER FAMILY
    LA FALSA MONEDA
    SOLEDAD
    Lascia ch’io pianga
    En el nom de la Pau
    Everybody’s Got to Learn Sometime ※追加
    SIBONEY
  • アンコール:oyos verdes
    以上、すみだトリフォニーホールのサイトの案内による。公演当日にもらったパンフレット(といっても1枚を2つ折りにしたもの)に記載された曲目とは一部異なる。公演の現場では、一曲ごとに始める前に指揮者がブイカに確認を取っていたように見受けられた。
  • ヴォーカル:コンチャ・ブイカ
  • フラメンコギター:ヘスス・デ・ロサリオ
  • パーカッション:ラモン・ポリーナ
  • 指揮:トニ・クエンカ
  • 管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

本記事参考サイト:公演詳細 ブイカ “シンフォニック・スペシャル・ナイト”丨すみだトリフォニーホール

  • サイト管理者:すみだトリフォニーホール
  • サイトアドレス:2017年3月12日現在
    https://www.triphony.com/concert/detail/2016-12-001338.html

本記事参考サイト:Concha Buika Sinfónica – Siboney

  • サイト管理者:YouTube Marilu Rincon
  • サイトアドレス:2017年3月12日現在
    https://youtu.be/bq9uu8k4q1s

本記事参考サイト:Buika | Official Website

  • サイト管理者:B BY B LLC
  • サイトアドレス:2017年3月12日現在
    http://www.conchabuikamusic.com/en/

 

ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』パンプレット:2017年3月7日 ヴォーカル:ブイカ、フラメンコギター:ヘスス・デ・ロサリオ、パーカッション:ラモン・ポリーナ、指揮:トニ・クエンカ、管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団(第2部のみ)。
ブイカ『シンフォニック・スペシャル・ナイト』パンプレット:2017年3月7日 ヴォーカル:ブイカ、フラメンコギター:ヘスス・デ・ロサリオ、パーカッション:ラモン・ポリーナ、指揮:トニ・クエンカ、管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団(第2部のみ)。

 

以上

  • 記事名:ヴォーカル【ブイカ】『シンフォニック・スペシャル・ナイトwith新日本フィルハーモニー交響楽団』を聴いた 魅力は声のみならず、彼女の笑顔も仕草も 2017年春
  • 記事更新日:2017年3月12日、2017年3月15日
  • 記事出典元:山上真オフィシャルサイト

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