展覧会【速水御舟】2016年10-12月、山種美術館(東京・恵比寿)

展覧会【速水御舟の全貌 日本画の破壊と創造】を観た 『炎舞』『菊花図』本物は自らの目で観てこそ(山種美術館:東京都渋谷区)2016年秋

展覧会【速水御舟】2016年10-12月、山種美術館(東京・恵比寿)

この記事の概要

速水御舟の特別展は2016年12月4日日曜日まで 山種美術館にて

2016年10月7日

速水御舟の特別展が開かれる、と偶然知りました。

山種美術館のサイトの案内やそのなかで速水御舟の『菊花図』を観たら思わず泣けてきました。昨年2015年は行けなかった新宿御苑の『菊花壇展』、2年ぶりに足を運びたい。

御苑の、そして御舟の菊の輝きを目の前にして、喜びを覚えたいのです。

 

展覧会『速水御舟の全貌 日本画の破壊と創造』(山種美術館:東京都渋谷区) 会場出入口手前の掲示場所に掲げられた展覧会のポスター
展覧会『速水御舟の全貌 日本画の破壊と創造』(山種美術館:東京都渋谷区) 会場出入口手前の掲示場所に掲げられた展覧会のポスター

 

今年か昨年、東京国立近代美術館のMOMATコレクション(常設展のため安い料金で、数々の名画が通年で楽しめる)で目を引いた『京の家・奈良の家』。

それは速水御舟の手によるものです。

独立行政法人国立美術館の所蔵作品検索にて、作品を拡大して観ることができます。

東京国立近代美術館が所蔵する速水御舟の作品は、10点あります。

 

東京国立近代美術館の平成28年度スケジュールの冊子 表紙は速水御舟『京の家・奈良の家』のうち『京の家』。
東京国立近代美術館の平成28年度スケジュールの冊子 表紙は速水御舟『京の家・奈良の家』のうち『京の家』。

 

本記事参考サイト:独立行政法人国立美術館・所蔵作品検索

  • 備考:このシステムでは、独立行政法人国立美術館の4つの美術館(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館)が、2016年3月末までに収蔵した所蔵作品の総合目録を検索することができます。
  • サイト管理者:独立行政法人国立美術館
  • サイトアドレス:2017年10月26日現在 http://search.artmuseums.go.jp/

大作『名樹散椿』や忘れられぬ『炎舞』は

20年ほど前か、九段下にあった頃の山種美術館で観ました。

いずれの作品も、明日2016年10月8日からの特別展『速水御舟の全貌』の目玉として出品されます。

また観たいと、再会を望んだからこその涙かもしれません。

彼岸花の盛りは過ぎても『また会う日を楽しみに』と速水御舟。

 

速水御舟の赤い『牡丹』、黒い『牡丹花(墨牡丹)』もお見事

『生誕110年 速水御舟展』は2004年、旧の山種美術館にて

2016年10月30日

特別展『速水御舟の全貌』が山種美術館で開催されることを知った10月上旬から探していた、彼の小冊子をようやく見つけました。

やった。よかった。

それに挟まれていた『生誕110年 速水御舟展』の出品作品目録を見ると、開催年が2004年とあります。20年ほど前のことかと思っていたのに実際には10年ほど前とは。私もいい加減なもの。

冊子『速水御舟 作品と言葉』(山種美術館企画・編集)

しかし2004年の『生誕110年 速水御舟展』の際、『名樹散椿』『炎舞』は出品されていたので、私は確かにこの目でそれらの大作を観たのです。

小冊子『速水御舟 作品と言葉』を見ると、今ならばじっくりと間近に観たい作品も少なくありません。大なり小なり汗水流し生きてきた、歳月の流れを嬉しく思います。

 

冊子『速水御舟 作品と言葉』(山種美術館企画・編集) 表紙は速水御舟『名樹散椿』の一部。2004年に山種美術館にて買い求めたものと思われる。
冊子『速水御舟 作品と言葉』(山種美術館企画・編集) 表紙は速水御舟『名樹散椿』の一部。2004年に山種美術館にて買い求めたものと思われる。

 

ぼたんと言えば、私にとっては、buttonであり美人の形容でした。

これこそ牡丹だ、と意識して写真を見ることすらありませんでした。今年冬に上野東照宮で牡丹を見る機会を得たときの嬉しさといったら。その見事な美しさ。

速水御舟の小冊子に見る赤い『牡丹』、黒い『牡丹花(墨牡丹)』もまた見事。開催中の速水御舟展で観たいものです。

本サイト関連記事:ボタンの花について

■ 展覧会【第34回冬ぼたん】に行った 寒さに舞う宝石は冬ぼたん(上野東照宮:東京都台東区)2016年冬

 

美術館に足を運び速水御舟を自らの目で観ること、なんと素晴らしいこと

恵比寿駅近くの広尾に移転後、私は初来館の山種美術館

2016年11月13日

恵比寿駅から歩いて10分ほど。

それはビルの1階(出入口、受付、トイレ、ロッカー、喫茶店)と地下1階(美術館、売店)にあります。

館内には階段の他に、エレベーターあり。1階と地下1階の行き来が便利です。

写真撮影について 原則不可(可の場所あり)

地下1階(美術館、売店)は不可。

1階は写真撮影可で、記念撮影をする場所もあります。

ただし地下1階へ行き来できる階段の奥にある加山又造『千羽鶴』(陶板壁画)は著作権関係でアップ不可。これがまた素晴らしい。

 

展覧会『速水御舟の全貌 日本画の破壊と創造』(山種美術館:東京都渋谷区) 山種美術館の出入口。館名の揮毫は日本画家、安田靫彦。館名の上にあるシンボルマークの作成者はグラフィックデザイナー、佐藤卓。
展覧会『速水御舟の全貌 日本画の破壊と創造』(山種美術館:東京都渋谷区) 山種美術館の出入口。館名の揮毫は日本画家、安田靫彦。館名の上にあるシンボルマークの作成者はグラフィックデザイナー、佐藤卓。

 

本記事参考サイト:山種美術館について – 山種美術館

  • 備考:このページでロゴ(安田靫彦)、シンボルマーク(佐藤卓)、加山又造『千羽鶴』などのことを知ることができます。
  • サイト管理者:山種美術館
  • サイトアドレス:2017年10月26日現在(『個々のページへのリンクはご遠慮下さい』とのこと)
    http://www.yamatane-museum.jp/aboutus/profile.html

2016年11月13日日曜日の午後 こんなに『速水御舟』、人気があるのか

ロッカー(開扉時に100円返却あり)は、すべて使用中のため空きはありませんでした。ただしロッカーの絶対数があまりなかったように思います。

喫茶店も客がいっぱい。オリジナルの和菓子も御馳走になれるそう。

テレビ番組の特集や館内の狭さを考えても驚く人の多さ。

しかし行列なく、2時間近くかけて一つ残らず作品を観ることができました。

若い独り身や親子、車椅子、着物の女性が目につきました。

ただし会場は薄暗いので、着物の良し悪しはほとんど分かりません。

 

本展覧会において観ることのできた速水御舟の作品

以下の作品の情報は、出品作品リストによります。それは会場またはサイトにて入手することができます。

速水御舟『炎舞』

山種美術館の開館50周年記念特別展と銘打たれた『速水御舟の全貌』。

他の作品とは異なる展示方法で特別扱い。それもあり、だと思わせる作品です。

暗闇の中に観るそれは、生々しさが薄れ、幻に身を委ねることになります。

次から次に幻に群がる人々、そのマナーの良さ。

その作品『炎舞』は、『遠くから観て、近くで観て』を私に繰り返させます。

炎に虫に、人の心が踊らされるのです。

速水御舟『炎舞』 制作年:1925年(大正14年)、所蔵:山種美術館

 

山種美術館のパンフレット。表紙は速水御舟『炎舞』の一部。重要文化財に指定されている。この炎に虫も、人も魅せられ引き寄せられやられてしまう。
山種美術館のパンフレット。表紙は速水御舟『炎舞』の一部。重要文化財に指定されている。この炎に虫も、人も魅せられ引き寄せられやられてしまう。

 

速水御舟『菊花図』

黒で輪郭を取り細かな個々の花弁を明確にし、菊がそこかしこに咲きます。

本日の午前中に新宿御苑の『菊花壇展』で本物の菊を観た直後なのに、今に咲く菊に劣らず、品をもちつつそこに存在する速水御舟の菊の生きの良さ。

その素晴らしさが思わず声をあげさせます。

速水御舟『菊花図』 制作年:1921年(大正10年)、所蔵:空欄

 

柘榴や柿の色の良さ

蜘蛛の巣の輝き

椿の葉の深み

松の鮮やかさ

『名樹散椿』の金色

速水御舟を自らの目で観ること、なんと素晴らしいこと。

補足

以下の作品の情報は、出品作品リストによります。それは会場またはサイトにて入手することができます。

柘榴について

柘榴の黄色の地に赤色の深み、グラデーションが美しい。

速水御舟『鍋島の皿に柘榴』 制作年:1921年(大正10年)、所蔵:空欄

柿について

柿色の地に黒色の現実感。葉の複雑の色味も併せて。

速水御舟『柿』 制作年:1923年(大正12年)、所蔵:山種美術館

蜘蛛の巣について

遠くから見ても分からないが、間近に蜘蛛の巣を観てみると、ギンギラギンに輝いている。

速水御舟『昆虫二題 葉蔭魔手・粧蛾舞戯』 制作年:1926年(大正15年)、所蔵:山種美術館

椿について

黒色の葉の硬さ。深みのある色と目で皮膚感覚の硬さを覚えさせるその見事さ。

速水御舟『椿ノ花』 制作年:1933年(昭和8年)、所蔵:山種美術館

松について

本物を観ると、松がすべてギンギラギンに輝き、盛り上がっている。これは写真では分からない。

速水御舟『円かなる月』(絶筆) 制作年:1935年(昭和10年)、所蔵:霊友会妙一コレクション

椿について

速水御舟『名樹散椿』 制作年:1929年(昭和4年)、所蔵:山種美術館

 

展覧会『速水御舟の全貌 日本画の破壊と創造』の概要

  • 展覧会『速水御舟の全貌 日本画の破壊と創造』
  • 日時:2016年10月8日ー2016年12月4日 10時から17時まで(入場は16時30分時まで)。休館日は月曜日(ただし10月10日は開館し、翌日は休館)。
  • 場所:山種美術館(東京都渋谷区)
  • 当日料金:一般1,200円、大学生高校生900円。中学生以下は無料。障害者手帳または被爆者健康手帳の提示者、およびその介助者1名は無料。

本記事参考サイト:【開館50周年記念特別展】 速水御舟の全貌―日本画の破壊と創造―山種美術館

  • 備考:展示品の一部を写真で観ることができます。その内容は、『炎舞』『洛北修学院村』『京の舞妓』『菊花図』『鍋島の皿に柘榴』『日向葵』『墨竹図』『翠苔緑芝』『名樹散椿』『花ノ傍』『牡丹花(墨牡丹)』『円かなる月』です。
  • サイト管理者:山種美術館
  • サイトアドレス:2017年10月26日現在(『個々のページへのリンクはご遠慮下さい』とのこと)
    http://www.yamatane-museum.jp/exh/2016/gyoshu.html

 

山種美術館の概要

  • 名称:山種美術館
  • 住所:〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
  • 交通アクセス1:JR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線恵比寿駅 2番出口より徒歩約10分
  • 地図:【Google Map】https://goo.gl/maps/QMAGuiUAyLu

本記事関連サイト:山種美術館

  • サイト管理者:山種美術館
  • サイトアドレス:2017年10月25日現在 http://www.yamatane-museum.jp/

山種美術館のパンフレット。表紙は速水御舟『炎舞』の一部。重要文化財に指定されている。この炎に虫も、人も魅せられ引き寄せられやられてしまう。

 

以上

  • 記事名:展覧会【速水御舟の全貌 日本画の破壊と創造】を観た 『炎舞』『菊花図』本物は自らの目で観てこそ(山種美術館:東京都渋谷区)2016年秋
  • 記事更新日:2016年10月7日、2016年10月30日、2016年11月14日、2016年11月20日、2016年12月20日、2017年2月18日、2017年10月26日
  • 記事出典元:Twitter 山上真@makotomys

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