三浦友和主演のNHKドラマ【系列】名場面その2会長解任後、家族の話し合い

三浦友和のドラマ『系列』(平成5年5月29日,6月5日)を見た【名場面2】浜岡茂哉代表取締役会長解任後、家族の話し合い 2012年春

三浦友和主演のNHKドラマ【系列】名場面その2会長解任後、家族の話し合い

私は本作品を本放送時に視聴し強く心を動かされた者の一人です

本放送から20年近く経ってもその思いを忘れることなく再放送を切望し、2012年年2月、その再放送を視聴し、改めて本作品に出会えて良かったと思った者の一人です。

佐藤慶演じる浜岡茂哉が代表取締役会長をクーデターにより解任された時から、三浦友和演じるその息子・浜岡祥吾が新たなスタートをすると決めた時までの一連の場面は、思わず声が出るほどに私の目頭を熱くさせ、明日への、未来への希望を抱かせてくれた、嬉しく、また字のごとく有難いひと時でした。

これからご案内するものは、録画していた本作品を見て、それぞれのキャストのセリフを字におこしたものです。目に見える形で残すことでその思いを表したいと考えた結果です。

様々な思い考えをもたせるものかもしれません、何かありましたらご連絡ください。他意はありませんので適切に対応させていただきます。

本作品を作り上げたスタッフ、キャストに敬意を表するとともに感謝します。

わしらは機械だけじゃなく、人までロボットにしてしまったんだ

大成照明器社長、立山錦一(川谷拓三)ほかが引き起こしたクーデターが成功。浜岡茂哉(佐藤慶)が代表取締役会長を解任された。

その直後、彼の自宅に家族が集まり話しをしている。茂哉のほかに長男・浜岡祥吾(三浦友和)、その妻・浜岡圭子(浅田美代子)、そして茂哉の妻・浜岡美和子(奈良岡朋子)。

茂哉は居間であぐらをかきタバコをふかしている。

 

美和子(奈良岡朋子)「解任されたの?」

祥吾(三浦友和)「何も言わなかったんですか?」

美和子(奈良岡朋子)「ええ。」

 

圭子(浅田美代子)「だけど立山さんはお父様に引き立てていただいて取締役になったんじゃ。その立山さんがなぜまた…。」

茂哉(佐藤慶)

「立山じゃない。あれはロボットだ。わしが作り東京自動車が作り替えたロボットなんだ。戦後45年、わしらが汗水流して頑張った結果が立山なんだ。」

「わしらは機械だけじゃなく、人までロボットにしてしまったんだ。」

 

美和子(奈良岡朋子)「はっ、恒男。」

恒男(西城秀樹)「聞いたよ。」

 

恒男が来ると同時に、茂哉は腰を上げて縁側に移動する。

人間はやっぱり、金で集まるんじゃなくて夢で集まるんだよ

縁側に移動した浜岡茂哉に代わって、その息子・浜岡祥吾、恒男兄弟が居間に腰を下ろす。

恒男は祥吾に訴える。

 

恒男(西城秀樹)「残って戦うべきだ。」

祥吾(三浦友和)「戦う?」

恒男(西城秀樹)「このまま黙っていることはない。戦う材料はある。」

祥吾(三浦友和)「大成照明器はもう、変わらないと思う。」

恒男(西城秀樹)「残る気はないってことか?」

祥吾(三浦友和)「僕は技術屋だ。技術屋の喜びは、夢に見たものを作って売ることだよ。系列がある限り、大成という会社ではもう、夢を見ることは無理なんだ。」

恒男(西城秀樹)「どうあっても、残る気持ちはないのか。」

祥吾(三浦友和)「人は何と言うか分からんが、人間はやっぱり、金で集まるんじゃなくて夢で集まるんだよ。」

 

ここで音楽、ラフマニノフ作曲『ピアノ協奏曲第3番』が流れ始める 

 

恒男(西城秀樹)「何もかも捨てて、どうするんだよ」。

祥吾(三浦友和)「人生まだ半分だ。これから20年、いや30年、それだけあれば夢の1つや2つは叶えられるだろう。それに勝負どころは、折り返し地点が過ぎてからだと思わないか?」

 

縁側に腰を下ろしている茂哉が口を開く。

いつの間にかそういう楽しみがなくなり、楽しみどころか物を売る苦しさや作る苦しさまで、どこかへ消えたような気がする

浜岡祥吾・恒男兄弟の話を引き受けるかのように、縁側で腰を下ろしている彼らの父・茂哉はこれまで大成照明器と歩んできた自らを振り返る。

 

茂哉(佐藤慶)

「41年か。爺さんと俺が大成を創業してから41年だ。そういえば昔は物を売ったり買ったりすることが楽しかったなあ。売れるようにするためにはどう作ったらいいか、そういうことを考えるのが楽しかった。」

「それがなぜだろう。いつの間にかそういう楽しみがなくなり、楽しみどころか物を売る苦しさや作る苦しさまで、どこかへ消えたような気がする。」

「祥吾、悪かった。とうとうおまえに引き渡すことができなかった。」

祥吾(三浦友和)「いやもうそのことは。」

恒男(西城秀樹)「俺がやる。俺が大成に残る。」

茂哉(佐藤慶)「残ることはない。自分のために残るんならまだしも、わしのためならお断りだ。」

恒男(西城秀樹)「どうして父さんのためじゃいけないんだ。兄さんだって父さんのために、大成を引き継ごうとしたじゃないか。」

茂哉(佐藤慶)「おまえは今まで何をしてきたというんだ。」

 

ここで音楽、ラフマニノフ作曲『ピアノ協奏曲第3番』が流れ始める

 

茂哉(佐藤慶)「ろくな仕事もしないで、一度でも地に足がついたことをしたことがあるか。そんな奴にわしのためなんて言ってほしくない。もっと自分のことを考えて、自分を大切にしろ。人のために働けるほどの力量は、今のおまえにはない。」

 

初めに茂哉、次に恒男、祥吾、圭子の顔が順番に写され、最後に美和子の顔のアップが写される。

 

以下、『土曜ドラマ 系列』の名場面3:浜岡茂哉代表取締役会長解任後、男と女 へつづく

三浦友和主演 ドラマ『系列』に関する本サイトの記事

『土曜ドラマ 系列』の概要

出演者で知る『土曜ドラマ 系列』

主演・関係者:三浦友和、西城秀樹、浅田美代子、蟹江敬三、佐藤B作

関係者:川谷拓三、細川俊之、嵐圭史、柳生博、松村達雄

助演:佐藤慶、奈良岡朋子

名場面で知る『土曜ドラマ 系列』

『土曜ドラマ 系列』の名場面1:浜岡茂哉代表取締役会長解任(公開未定)

『土曜ドラマ 系列』の名場面2:浜岡茂哉代表取締役会長解任後、家族の話し合い

『土曜ドラマ 系列』の名場面3:浜岡茂哉代表取締役会長解任後、男と女

 

以上

  • 記事名:三浦友和のドラマ『系列』(平成5年5月29日,6月5日)を見た【名場面2】浜岡茂哉代表取締役会長解任後、家族の話し合い 2012年春
  • 記事更新日:2012年3月12、14、16日、2015年12月29日、2016年1月3日、2016年3月19日、2016年6月1日、2017年3月26日、2017年10月14日、2017年10月19日
  • 記事出典元:山上真の「本当に笑顔にできるんですか!!」【土曜ドラマ 系列 第2部】ドラマ名場面2-1、2-2、2-3

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