三浦友和主演のNHKドラマ【系列】川谷拓三、柳生博、嵐圭史

【三浦友和】のドラマ『系列』(1993年)川谷拓三、柳生博、嵐圭史 2012年冬

今となってはお亡くなりになった方が多くいます。川谷拓三(1995年)や松村達雄(2005年)、細川俊之(2011年)、そうだ神山繁(2017年)もそう。

彼らそれぞれがこの作品の中でも良いんです。

もちろん脚本や演出が良いに越したことはないのですが俳優、女優がよくないと最後まで観る気にならない。

映画はキャスティングが7,8割と言っていたのは、市川崑だったとかなんとか。

以上、2019年9月20日。

川谷拓三/立山錦一 役

大成照明器役員。浜岡恒男(演者:西城秀樹)と親しい。

一社員から社長となって牙をむく

見た目や喋り方からしてうだつのあがらない一社員だが、「社長(演者:佐藤慶)や祥吾さん(演者:三浦友和)のために自分を役員に取り立てて欲しい」と直訴。浜岡祥吾体制までのワンポイントとして社長に就任する。

東京自動車の度重なる過酷なプライスダウンに苦しむなか、敵であるはずの東京自動車に懐柔され飼い慣らされる。

うだつのあがらない一社員だった彼が幻の権力を握り、内に秘めていた思いを吐き出すように社長・浜岡茂哉に牙をむく。

大部屋俳優から独り立ちし駆け上がった人生と重なる 川谷拓三の名演

立場が変われば人が変わる、見方が変わる。

その一つは社長に取り立ててくれた、恩ある浜岡茂哉へのクーデターとして表れました。「じじい」「老害」とまで言い放つ。

そしてもう一つは大成照明器に吸収合併された、ダイワコウギョウの元社員として表れました。大成照明器こそが、自分にとっては東京自動車であると。

恨みつらみ、社会的な優越感。『意思を持ったロボット』はこれから大成照明器をどのように動かしていくのでしょうか。

川谷拓三の名演です。


柳生博/河野正治 役

大成照明器役員。社長・浜岡茂哉(演者:佐藤慶)の右腕。

経験と人となりの下地がしっかりと 柳生博

反・大成照明器派の冷酷な指示に声を上げて明確に反対する。頼りない役員に激を飛ばす熱さももつ。

自分自身と大成照明器を取り巻く状況を冷静に判断し、浜岡恒男(演者:西城秀樹)の助言も受け入れ、社長就任の要請を固辞する。

それは大成照明器のためであったが、手を緩めない東京自動車の卑劣な対応で弱体していく大成照明器を見るに見かねず、また社長・立山錦一(演者:川谷拓三)の姿に情が移ったのか、浜岡茂哉包囲網に取り込まれていくことになる。

クーデター後の、浜岡茂哉に深々と頭を下げる姿、前後のその顔のよさは、とてもクイズ番組『100万円クイズハンター』の司会を軽快に行っていた人と同じだとは思えません。彼の下地の良さがあるからこそ、と思わせます。

本サイト関連記事:俳優・柳生博について

■ 最終回はまるで映画の一場面【柳生博】のクイズ番組『100万円クイズハンター』、料理番組『すばらしい味の世界』2013年夏

細川俊之/西山計彦 役

大成照明器役員。日本産業銀行より出向。反・大成照明器派。

悲壮が増す 細川俊之の甘美な声、ラフマニノフが流れる

何かにつけて大きな声を出して大成照明器を馬鹿にし見下す。社長の座に近づいてもますます反・大成照明器派の色を強める。

ところが浜岡祥吾(演者:三浦友和)の一通のメモが発端となり、西山計彦は浜岡茂哉(演者:佐藤慶)に土下座をし「私を、社長にしてください」と懇願するという屈辱を味わう。

彼の終わりとなったその時、ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第3番』の冒頭が流れます。皮肉でありまたそれは、人は過ちを繰り返すのだということを強く思わせます。甘美な細川俊之の声がラフマニノフと合わさって切なさ、悲壮を増幅させます。

五大路子/戸部良子 役

宗近晴見/本木光 役

神山繁/松田浩太郎 役

日本産業銀行副頭取。

日本産業銀行は大成照明器の大株主の一人である。

大成照明器、東京自動車のいずれに肩入れをすることなく、その時どきで立場を決する。

時間が経つに連れて次期頭取を狙うため、東京自動車の肩を持つことになる。浜岡茂哉(演者:佐藤慶)に苦水を飲まされたこともあり、立山錦一(演者:川谷拓三)社長就任パーティーの場で彼に痛烈な嫌味を浴びせる。

松村達雄/星義久 役

東京自動車系列会会長。浜岡圭子(演者:浅田美代子)の実父。

義理の息子・浜岡祥吾(演者:三浦友和)の経営者としての手腕を高く買っている一人。

浜岡茂哉(演者:佐藤慶)と同じく東京自動車との全面対決も辞さない祥吾の姿勢に、『東京自動車あっての大成照明器だ』と説く。

立山錦一(演者:川谷拓三)社長就任パーティーの場で彼と祥吾を連れて松田浩太郎(演者:神山繁)のもとに挨拶に行く。近くにいた浜岡茂哉に引き際の大切さを説く松田、その彼に星義久は系列会社に携わる者としての意地と誇りをぶつける。


嵐圭史/二宮晴久 役

東京自動車副社長。系列会社を強いたげ絞りあげ牛耳る張本人。

数々の系列会社を跪かせる切れ者 その煙の先に見据える浜岡茂哉の首

東京自動車は大成照明器の20%の株式を有する筆頭株主であり、売上の過半数を占める。

系列会社をプライスダウン、人事介入でコントロールするも、意のままにならない浜岡茂哉(演者:佐藤慶)を目の敵にし社長の座から引きずり下ろす策略を巡らす。

眼鏡を通して眼光鋭く光らせ始終タバコの煙を燻らせる。

「大成を黒字にはさせるな。余計な利益を生むから、何かしたくなるんだ」

「2年以内に、必ず浜岡の首をとれ」

立山錦一(演者:川谷拓三)や河野正治(演者:柳生博)への甘い囁きで浜岡茂哉包囲網を築き上げる一方、立山錦一社長就任パーティーでは他の系列会社にパーティー欠席を強要したうえ、彼の就任スピーチの最中に自身は退席。公然と系列、浜岡茂哉を見下し締め上げる。

結果を出した江崎四郎(演者:蟹江敬三)を別の事情により斬り捨てるドライさをもちつつ、浜岡祥吾(演者:三浦友和)を大成照明器社長にしたい浜岡恒男(演者:西城秀樹)の意図を見抜いておきながら彼を手元に置いておく余裕。その意図は何か。

良い声、ぎょろりとした目、押しの強さ ひと味もふた味も違うあっぱれな敵役 嵐圭史

嵐圭史は覚えている限りで、本作品が初見でした。

名の知れた人だとは知らずそのため、いわば敵のボスを演じているわけですからはじめはキョトンとしていました。違和感があって。それでも本放送当時もいい声だなあと、ぎょろりとした目も印象深い。

だけれど改めて見てみると良いのです。主な活躍の場が舞台だということもあり人によっては、くどい演技だという人もいるかもしれませんが、それもいい。

経営の中枢に身を置くという強さ、敵のボスだという強さ、それは人と違うことにあると思うからです。

追記 2016年3月15日

嵐圭史が演じた、NHK大河ドラマ『翔ぶが如く』の山内容堂、これが良い。

徳川慶喜(演者:三田村邦彦)による大政奉還後の会議で一席ぶった彼が良い。大久保利通(演者:鹿賀丈史)、岩倉具視(演者:小林稔侍)らを向こうに見得を切る格好良さ。

負けた時の落胆の姿の情けなさ。これが良いのです。

本記事参考サイト:小御所会議

  • サイト運営管理者:You Tube はささは
  • サイトアドレス:2019年9月20日現在
  • https://youtu.be/PE-HaFfq0wc

三浦友和主演 ドラマ『系列』に関する本サイトの記事

『土曜ドラマ 系列』の概要

出演者で知る『土曜ドラマ 系列』

主演・関係者:三浦友和、西城秀樹、浅田美代子、蟹江敬三、佐藤B作

関係者:川谷拓三、細川俊之、嵐圭史、柳生博、松村達雄

助演:佐藤慶、奈良岡朋子

名場面で知る『土曜ドラマ 系列』

『土曜ドラマ 系列』の名場面1:浜岡茂哉代表取締役会長解任(公開未定)

『土曜ドラマ 系列』の名場面2:浜岡茂哉代表取締役会長解任後、家族の話し合い

『土曜ドラマ 系列』の名場面3:浜岡茂哉代表取締役会長解任後、男と女

本記事の名称、更新日、出典元、写真撮影日

■ 記事名称:【三浦友和】のドラマ『系列』(1993年)川谷拓三、柳生博、嵐圭史 2012年冬

(旧:三浦友和のドラマ『系列』(平成5年5月29日,6月5日)を見た【関係者】川谷拓三、柳生博、嵐圭史 2012年冬)

■ 記事更新日:2012年2月18日、2015年12月29日、2016年1月3日、2016年3月15日、2016年6月1日、2017年3月24日、2017年10月12日、2019年9月20日

■ 記事出典元:山上真の「本当に笑顔にできるんですか!!」【土曜ドラマ 系列 第2部】三浦友和・西城秀樹・佐藤慶 NHKドラマ視聴雑感

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