アニメ『ドラえもん ゆめの町ノビタランド』を見た【4】菊池俊輔の素晴らしさ 2010年春

子ども向けのドラえもんにジャズ? 音楽担当の菊池俊輔

のび太やドラえもんは『ポラロイドインスタントミニチュア製造カメラ』と『ガリバートンネル』でノビタランドをつくりあげる。彼らは『ノビタランド』でしずかちゃんやジャイアンたちを呼んでみんなで自分の思い通りに遊ぶ。

そこに初めて足を踏み入れたときの、6人が横に並んで町の中を指を鳴らして歩いていく光景は、ジャジーな音楽をバックにしてとてもかっこうよかった。子ども向けアニメだからといって制作に手抜かりはない。だからこそ今もなお、アニメ『ドラえもん』として愛されているのだろう。

5人ではなく『6人』というのは、ドラえもん、のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫。あとの一人は出来杉君、ではない。それは帽子を被った、長身の男の子である。ほとんど見かけない子だ。

旧作の音楽担当である菊池俊輔の音楽は、今聞いても良いものだ。状況に応じたメリハリのついた音楽。例えば、アニメとは程遠いように思われている時代劇ドラマ『暴れん坊将軍』の音楽も菊池俊輔の作品である。いずれの作品でも印象強いのはさすがだ。

作曲家:菊池俊輔の作品例

  • ドラえもん
  • Dr.スランプアラレちゃん
  • ドラゴンボール
  • 仮面ライダーシリーズ
  • 暴れん坊将軍
  • 長七郎江戸日記
  • 江戸の鷹
  • 『旅の終わりに』作詞:立原岬(作家:五木寛之のペンネーム)、作曲:菊池俊輔、歌:冠二郎

 

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  • 記事更新日:2010年4月7日、その他、2016年2月6日、2016年2月27日、2016年6月27日
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アニメ『ドラえもん ゆめの町ノビタランド』を見た【3】アニメと言葉 2010年春

アニメなんだから、言葉の説明は要らない

番組の冒頭で、のび太がドラえもんと一緒に、家の中でローラースケートで遊んでいた。家の中でだから当然のことながら、ママに叱られる。

そのなかで、ドラえもんが滑って転びそうになったのび太を助ける場面がある。ドラえもんはひょいと軽々と自分の頭の上にのび太を持ち上げてしまう。『どんだけ力があるんだよ、馬鹿力だな』という話だ。

それは、単純に面白いと視聴者に思ってもらうための話かもしれない。

しかしその場面は、言葉による説明ではなく、ストーリーのなかでロボットであるドラえもんの存在や性格性能を違和感なく伝え、視聴者、特に子どもに考えさせることを意味しているのではないかと思う。

仮に、これが現在のテレビ番組制作スタッフであるならば「ドラえもんはネコ型のロボットですから大きな力をもっているのです」と、視聴者に何から何まで言葉で説明して、視聴者に考えさせない、想像させる余地をつくらないのではないかと私は思うのである。

私はこのドラえもんが、今のテレビ番組とは異なる番組の作り方であるように思う。30年という時の流れが、人の変わり様が、そうさせるのか。

 

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アニメ『ドラえもん ゆめの町ノビタランド』を見た【1&2】子どもも大人も 2010年春

『ドラえもん ゆめの町ノビタランド』 放送日:1979年4月2日

※ 大山のぶ代版ドラえもんの第1回目作品

大人が見てもおもしろいドラえもん

放送時間はおよそ5,6分。だからパッパッパっとそれはそれは早い展開だ。

忙しくっても中身が分かっておもしろい。だから無駄なく、無理なく楽しめる。

子どもであればなおさらおもしろいのだろうと思った。

 

漢字とひらがな 人それぞれに合った伝え方

オープニングにおいて、スタッフおよびキャストが案内される。

そこで気づいたのは、ひらがなが多く混じっていたこと。氏名が書かれているから自然と漢字が大部分なのだが、思っている以上にひらがなが多い。

よく見てみると、氏名ではなく、その人の立場がひらがなで書かれていた。例えば『かんとく』や『おんがく』、『こえのしゅつえん』と書かれていた。

これは『ドラえもんは子どもに見てもらうのだから、子どもにその内容を分かってもらわなければならない。だからひらがなにできるところはひらがなで書こう。しかし、人の名前はそれ自体でその人を表すのだから、漢字で書かれた氏名をひらがなにはしない』とでも言っているかのようだ。

本当にそのような考えでなされたことであるかは分からない。

しかし『伝えること、分かってもらうことの大切さ』を教えてもらっているように思う。

現在の、字が小さくて漢字いっぱいのオープニングやエンディングの作品を制作しているテレビ番組制作スタッフにその考えを問いたい ~ドラえもんがどうであるかは知らない。普段はテレビアニメを見ていないから~ 。一体誰のための作品なのか。

 

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