その時まさに奇跡 オットマール・スウィトナーが教えてくれたモーツァルト 2011年秋

スウィトナーの『第九』

先ごろ10月25日に放送されたNHK・FMの『クラシックカフェ』。『ベートーヴェン・合唱』と新聞欄に書いてあったので楽しみにしていました。あの『第九』です。

ところが、第1楽章を聞いている最中に運悪く仕事の電話。会計、請求、複数件だから複雑でしかも話が長い。ああ、終わっちゃったよ第1楽章、となってしまいました。終わりの終わりで聞いたことない音楽で不思議な感じがしながら後味が悪くない。力強さと心地良い音楽で良かったのです。

『ベートーヴェン・合唱』が終わって指揮者を聞いたら、懐かしい名前が出てきました。オットマール・スウィトナー。昨年、平成22年1月に亡くなった、N響との結びつきが深い名指揮者。聞いたことがなかった演奏なのですがまた聞きたいと思ったものです。

  • 指揮:オットマール・スウィトナーによるベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
  • 1982年6月
  • マグダレーナ・ハヨーショヴァー(ソプラノ)
  • ウタ・ブリーヴ(アルト)
  • エーバーハルト・ビュヒナー(テノール)
  • マンフレート・シェンク(バス)
  • ベルリンシュターツカペレ
  • ベルリン放送合唱団
  • 指揮:オットマール・スウィトナー

上記のものと同じ演奏と思われるスウィトナーとベートーヴェン『第九』のCD

  • HQCD版のもの 2,100円 発売:2009年7月
    http://columbia.jp/artist-info/suitner/COCQ-84634.html
  • ブルースペックCD版のもの 1,200円 発売:2010年9月
    http://columbia.jp/artist-info/suitner/COCO-73170.html

追記 2016年3月12日

1,2年前にブルースペックCD版の『第九』を聴きました。ピンときませんでしたので残念。スウィトナーと私との相性は実はよくないのでしょう。残念。

オトマール・スウィトナーといえば、私にとってはモーツァルトです。

モーツァルトの良さが分からない私に『交響曲第40番』は良い!と教えてくれたのがスウィトナーだからです。

例えば、曲が好きで、期待して聞いた彼が指揮した『マーラー・復活』は心動かされずがっかりしました。スウィトナーが指揮したものであれば何から何まで良い、というわけではありませんが、今回聞いたベートーヴェンの合唱でスウィトナーを思い出し、見直した次第です。

スウィトナーが亡くなったことを受け更新したブログ記事があったことを思い出しました。以下は当ブログ運営管理者の別ブログより転載し、改訂した記事です。

なお年月日などの情報は記事を更新した当時のままです。

【本当に笑顔にできるんですか!!】指揮者:オットマール=スウィトナーとモーツァルト

更新日:2010年2月7日

http://blogs.dion.ne.jp/makotomys/archives/9172718.html(ブログサービス終了)

 

指揮者:オットマール=スウィトナー 逝去 平成22年1月8日

オットマール=スウィトナーは、私にモーツァルトの素晴らしさを教えてくれた指揮者であった。

今でもあまりモーツァルトの曲は好きではないが、数年前までCDを買ってまで聞きたいとは思っていなかった。それでも、好きな作曲家に凝り固まらずに幅広く聞いたほうが良いだろうと思い、モーツァルトの曲もCDを買って、代表的な曲である交響曲第40番を聞いていた。

 

私にとってのクレンペラー、ヴァント、クーベリックのモーツァルト

初めて買ったモーツァルト『交響曲第40番』のCDは、オットー=クレンペラーのものであった。全体のテンポの遅さに嫌気がさし、気持ち悪くなる。モーツァルトそのものが余計に嫌になってしまった。

たった今、そのオットー=クレンペラーのCDを久しぶりに聞いた。気持ちが悪くなるとまではいかないが、また聞きたいとはやはり思えなかった。

クレンペラーのモーツァルトのCD 管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団

  • モーツァルト・交響曲第35番 1960年10月
  • モーツァルト・交響曲第40番 1956年7月
  • モーツァルト・交響曲第41番 1962年3月
  • EMI 1,300円
  • フィルハーモニア管弦楽団
  • 指揮:オットー=クレンペラー

次に聞いたのは、ギュンター=ヴァントのCDだった。ギュンター=ヴァントは大好きな指揮者で、とても期待していた。ぐっと引き締まった爽快さ溢れる演奏だが、第3楽章のテンポがあまりに速すぎてピンとこない。少しがっかりした。

ヴァントのモーツァルトのCD 管弦楽:北ドイツ放送交響楽団

  • モーツァルト・交響曲第39番
  • モーツァルト・交響曲第40番
  • モーツァルト・交響曲第41番
  • BMG 演奏:1990年5月、1994年3月 1,100円前後(輸入盤)
  • 北ドイツ放送交響楽団
  • 指揮:ギュンター=ヴァント

それから、これまた大好きな指揮者であるラファエル=クーベリックのCDを聞いたのだが、これはギュンター=ヴァントの演奏とは反対に、第3楽章のテンポが遅すぎてウトウトしてくる。深い眠りに落ちて第4楽章を聞くなというのか。

クーベリックのモーツァルトのCD 管弦楽:バイエルン放送交響楽団

  • モーツァルト・交響曲第40番 1980年10月
  • モーツァルト・交響曲第41番 1980年6月
  • SONY 1,250円
  • バイエルン放送交響楽団
  • 指揮:ラファエル=クーベリック

 

モーツァルトの素晴らしさを教えてくれたスウィトナー

大好きな指揮者の演奏にがっかりしてしまったのだから、モーツァルトとは相性が悪い、好きでなくても仕方がない、と思っていたものだ。そう思っていたところに、テレビ『N響アワー』でモーツァルト『交響曲第40番』を聞く機会をもった。第3楽章のテンポの心地よさ、素晴らしさ。これだ、このテンポだ!

モーツァルト『交響曲第40番』の、そしてモーツァルトの素晴らしさを、このように教えてくれたのは、オットマール=スウィトナーであった。

オットマール=スウィトナーが指揮したN響の演奏のCDを、行きつけのCD店で偶然に見つけ、ワクワクとドキドキをもって聞いたが、残念ながら、初めて聞いたときのあの感動はよみがえらなかった。

スウィトナーのモーツァルトのCD 管弦楽:NHK交響楽団

  • モーツァルト・交響曲第39番
  • モーツァルト・交響曲第40番
  • モーツァルト・交響曲第41番
  • キングレコード 演奏:1982年12月17日 2,500円
  • NHK交響楽団
  • 指揮:オットマール=スウィトナー

オットマール=スウィトナーがモーツァルトの素晴らしさを教えてくれた『その時』はまさに奇跡だ。『その時』がなければ、クラシック音楽の金字塔であるモーツァルトが嫌であり続けたであろうから。

オットマール=スウィトナーがN響の名誉指揮者であることもあって、テレビやラジオの追悼番組はしっかりと数回に分けて行われる。そのなかにはモーツァルト『交響曲第40番』の演奏も含まれる。CDの演奏であるのか、または私が聞いた『その時』の演奏であるのかは分からない(CDの演奏は1982年、追悼番組の演奏は1984年)が、楽しみにしたい時間である。

『N響演奏会 第919回 N響定期公演 オットマール・スウィトナー追悼』

  • 平成22年2月26日(金) 10時より
  • BSシンフォニーアワー BS2
  • モーツァルト『交響曲第39番』
  • モーツァルト『交響曲第40番』
  • モーツァルト『交響曲第41番』
  • 1984年1月11日 NHKホール
  • 管弦楽:NHK交響楽団
  • 指揮:オットマール・スウィトナー

 

  • 記事名:その時まさに奇跡 オットマール・スウィトナーが教えてくれたモーツァルト 2011年秋
  • 記事更新日:2011年10月27日、2014年1月25日、その他、2016年2月9日、2016年3月12日
  • 記事出典元:山上真の「相続遺言とスマイルと」「【合唱付き】で思い出す、オットマール・スウィトナーのモーツァルト」

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