【高関健】指揮・東京藝大シンフォニーオーケストラ『チャイコフスキー交響曲第4番』を聴いた 生の人、生の曲 、実演こそ 2017年夏

上野恩賜公園のオブジェ 自由の女神か・ウサギだ

上野恩賜公園の、2017年6月の18時半頃の大噴水(東京・上野)
上野恩賜公園の、2017年6月の18時半頃の大噴水(東京・上野)

 

上野恩賜公園の大噴水と旧東京音楽学校奏楽堂の間にある、自由の女神を思わせるオブジェ(東京・上野)
上野恩賜公園の大噴水と旧東京音楽学校奏楽堂の間にある、自由の女神を思わせるオブジェ(東京・上野)

 

上野恩賜公園の大噴水と旧東京音楽学校奏楽堂の間にある、ウサギのオブジェ(東京・上野)
上野恩賜公園の大噴水と旧東京音楽学校奏楽堂の間にある、ウサギのオブジェ(東京・上野)

 

上野恩賜公園の大噴水を見てから木々を抜けて、公演会場である東京藝術大学奏楽堂へ行きました。その途中にあったオブジェの数々。写真のほかにもオブジェはありました。ネームプレートがあったと思うのですがそれは見ていないため、題名や作者は分かりません。

この道は藝大関係者の通り道だからでしょうか、思いのほか人通りがありますが、その存在に慣れているせいでしょうか、立ち止まる人はほとんどいない。

奏楽堂の1階ホールに、裸婦像がありました。これが良く、開演前、休憩、終演後と何度も見ました。こちらもあまり人の目を引かず、飲んだり食べたり、喋ったりの人々の多さ。ホールは社交の場でもあります。

 

初来館 東京藝術大学奏楽堂(そうがくどう)

2017年6月29日 東京藝大シンフォニーオーケストラ公演 東京国立博物館黒田記念館から東京藝術大学へ行く道路の、公演前の様子
2017年6月29日 東京藝大シンフォニーオーケストラ公演 東京国立博物館黒田記念館から東京藝術大学へ行く道路の、公演前の様子

 

本公演の会場である奏楽堂は、東京藝術大学の中にあります。

本公演は全席自由席だからでしょうか、18時30分の入場時間前に長い行列ができていました。

入場の際はホール出入口が狭く感じたものでしたが、終演後はあちらのドアもこちらのドアも開けてスムーズな退場が実現されていました。

 

奏楽堂の1階に飲食スペースがあり、パイプ椅子などの座る場所が多く設置されていました。これは素晴らしい。遠慮なくそのスペースを利用する人々が少なくありませんでした。19時開始というそういう時間だから、そうなんでしょう。

トイレは地下1階にあります。外から見ただけでしたがきれいでした。トイレ出入口の近くには座る場所がありました。

石や木の壁は、見て良く触って良い。ツルツルのスベスベで肌触りが良い。思わず手が伸びてしまいます。

 

奏楽堂のアナウンスの女性はゆっくりとしゃべり、心地よい声でした。

『電話ダメ、撮影ダメ』の看板を持った会場係2名が、会場の前から後へ歩いて行きました。初めて見たこの方法、良いと思います。奏楽堂が1,000席ほどの中規模のホールだから行いやすいのかもしれません。

開演前に会場係があれやこれや細かく言うのは興醒めだと言う人もあるようです。私はこのような会場係の対応に賛成です。それでも分からない奴、自分は選ばれた人間だと思っているかのような振る舞いをするおかしな奴が存在することの方が興醒めだ。

また、演奏中の客席側から聞こえてくる咳や冊子をめくったり落としたりする音、携帯電話の着信音や鈴の音が、何度も何度もしても『この公演は素晴らしかった』と言える人が信じられません。どういう耳、脳をしているのか分からない。驚異的に高い音楽的能力や集中力をもっているのでしょう。それらのノイズ、騒音はその人々にどのように聞こえているのだろう。このようなことに接すると、私は素人、凡人で良かったと思います。

 

本記事参考サイト:東京藝術大学 | 上野キャンパス

  • 備考:奏楽堂のある東京藝術大学の上野キャンパスの案内図です。東京藝術大学は上野キャンパスのほかに、取手キャンパス、横浜キャンパス、千住キャンパスがあるんですね。
  • サイト管理者:東京藝術大学
  • サイトアドレス:2017年7月9日現在
    http://www.geidai.ac.jp/access/ueno

 

前門の親子、後門の爺

2017年4月8日 東京藝大シンフォニーオーケストラ公演 公演前の東京藝術大学出入口の様子
2017年4月8日 東京藝大シンフォニーオーケストラ公演 公演前の東京藝術大学出入口の様子

 

1階前方で聴いていたこともあって明確な認識はないのですが、入場者数は6割ほどでしょうか。日本でトップクラスの音楽大学であり、招待券が出廻っていただろうから、もっと多いのかと思っていましたが拍子抜けしました。

客席には公演関係者が多数いたようで、開演前や休憩中に、あちらこちらで挨拶の花が咲いていました。学生らしき人も多数客席に。結構なことです。

 

舞台へ奏者が出てきても客席から拍手がなかったのに(拍手をするのであれば最後の一人が舞台に出てくるまで拍手を続けるべきであるのに、尻切れトンボになってだったら初めからやるなよ、と思った公演が過去にいくつもありました)、コンサートミストレスが出てくる前に拍手をする爺がいたから嫌な気持ちになりました。

どうやら公演関係者のようで、コンサートミストレスを除く奏者が舞台上に全員揃った時点で彼らに拍手を送りたかったのだと推測し、それならばと共感しました。プロではなく、あくまでも学生のオーケストラであることに重点を置くのであれば、それで問題ないものと思います。

 

ある親子。

子はヴァイオリンらしきものを背負って出入りしていました。そのヴァイオリンらしきものは背中に担いだ時は大人よりも少し低いぐらいでしたが、人間の背の高い低いではなく人工物だから目障りでした。演奏開始直前になって親が下ろしていましたが、それだけ(音楽)教育熱心であるならば、もっと早くに対応すべきでした。他の公演でも後ろの人の迷惑、邪魔にならないように、背負っているものを下ろすということはしないのでしょうか。着席間際に対応すれば何ら問題ないはずことです。

子はわざわざ眼鏡をかけて、暗い中でメモをとっていました。親は幾度となく声を掛けていました。その都度子の方に顔を向けて話すから、その動きが目障りで気が散ってしまいました。暗いから他の客には分からないとでも思ったのだろうか、そんなわけないでしょう。

演奏中に話をしている人は、仮にヒソヒソ声でその音は聴こえなくても、話をする際の動きが目に入ってきて目障りです。その親だけではなく、他の夫婦なども演奏中に(ヒソヒソ声で話をするために)口を相手の耳に寄せて、その分動きがあって目障りでした。私は演奏中に指揮者や奏者を見ながら聴くので、前の客席の動きが目に入ってくるのです。

その親子の後ろの夫婦、特にご婦人が可哀想に思いましたが、もしかしたら母親だからかもしれません、あまり気にしていないようすでした。自分の子か孫を見ているかのようだったのでしょうか。母は強し。

 

ある爺。

彼が生み出す音が耳障り。服のカサカサ音が喧しい。開演後にクーラーが急に寒くなったせいでしょうか。

爺婆はどの公演でも、遠慮なく耳障りな音を出す、というのは私の思い違いでしょうか。爺婆は年をとって聴力が衰えているからでしょうか。そうだとしたら、何度指摘しても分からないのでしょう。そんな鈍い人は、オーケストラの音も分からないように思いますが、どうなのでしょう。

 

咳は少しありましたが、鈴の音や冊子の音はまったくなく。素晴らしい。

 

東京藝大シンフォニーオーケストラ 演奏者

東京藝術大学の出入口に掲げられた看板
東京藝術大学の出入口に掲げられた看板

 

お恥ずかしい話でありますが、東京藝大シンフォニーオーケストラと藝大フィルハーモニア管弦楽団とは異なることを今回、明確に認識しました。本公演のオーケストラである前者は学生、後者はプロにより構成されています。

本公演の指揮者の高関健、同じくソリストのヴァイオリン、澤亜樹はいずれも後者の藝大フィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者、コンサートミストレスです。余計にごっちゃになってしまう。

コンサートミストレスはどうやら知る人ぞ知る有名人らしい。2017年7月13日の『奏楽堂モーニングコンサート2017 第7回』(高関健指揮、藝大フィルハーモニア管弦楽団、東京藝術大学奏楽堂にて)にブラームス『ヴァイオリン協奏曲』のソリストとして出演します。

東京藝術大学はそうした才能あふれる人々が集まる場所ですから自然なことなのでしょう。彼女も含めて美人が多いのは、音楽大学の公演でしばしば思うことですが、それだけ見た目も気にしなければならないのは大変なことでしょう。

 

この公演の内容で1,500円は素晴らしい。私は公演関係者の知り合いがいませんから招待券を入手することもありませんが、また足を運びたいと思いました。

2017年11月19日の『第57回東京藝大シンフォニーオーケストラ定期演奏会』に足を運ぼうかと思っていましたが、どうも私はストラヴィンスキーとは相性が悪い。好きになれない。特に『ペトルーシュカ』はピンとこない。ドビュッシーとの組み合わせで面白そうですが、私はどうなることでしょう。その前日は音大フェス(東京芸術劇場にて)でストラヴィンスキー『ペトルーシュカ(1947年版)』を演奏するとのことですから、余計に良い気がします。

 

奏者は指揮者をよく見ますし、奏者同士がよく見合っていました。こういうところを実際に見られるのは良いですね。

演奏中にもかかわらず奏者に笑顔が見られました。余裕があるのか、緊張し過ぎを緩和する意味合いなのか。素人の私には分かりません。

演奏後も舞台上が明るく、奏者の顔が見えました。これは以前に足を運んだ某音楽大学の定期演奏会とは異なります。素晴らしい。また客席が舞台に近く感じられました。

 

本サイト関連記事:【秋山和慶】指揮・洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラ『チャイコフスキー交響曲第5番』を聴いた 演奏堂々、聴衆上等 2016年夏

 

武満徹『 ア・ウェイ・ア・ローン Ⅱ』

2017年6月29日 東京藝大シンフォニーオーケストラ公演 東京藝術大学内奏楽堂へ行く道路の、公演前の様子
2017年6月29日 東京藝大シンフォニーオーケストラ公演 東京藝術大学内奏楽堂へ行く道路の、公演前の様子

 

やっぱり武満は分からない。何もかも頭に残っていません。つまらない。

演奏後にブラボー1回あり。思いのほか客席は盛り上がっていたように見受けましたが、私には入っていけませんでした。

帰りの山手線の中で歌『燃える秋』を思い出していました。今では、映画『他人の顔』の曲『ワルツ』が頭の中を回っています。いずれも『分かりやすい曲』で馴染みやすいのです。

 

余談ながら、指揮の高関健は、本年2017年だけでも知る限りでは、武満徹の曲を次のように指揮しています。

  • 『オリオンとプレアデス』(東京シティ・フィル、2017年1月)
  • 『3つの映画音楽(この内の一つが、映画『他人の顔』の曲『ワルツ』である)』(東京シティ・フィル、2017年5月)
  • 本公演の『 ア・ウェイ・ア・ローン Ⅱ』(東京藝大シンフォニーオーケストラ、2017年6月)

 

本サイト関連記事:【高関健】指揮・東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団『ベートーヴェン交響曲第3番』を聴いた 初めから涙あふれる 2017年冬

 

本記事参考サイト:武満徹:燃える秋

  • サイト管理者:YouTube kukikei
  • サイトアドレス:2017年7月9日現在 https://youtu.be/Ge0RhutCNqg

 

シマノフスキ『ヴァイオリン協奏曲第1番』

2017年6月29日 東京藝大シンフォニーオーケストラ公演 東京藝術大学奏楽堂の、公演前の様子
2017年6月29日 東京藝大シンフォニーオーケストラ公演 東京藝術大学奏楽堂の、公演前の様子

 

ソリスト:ヴァイオリン 澤亜樹

曲のはじめはラヴェルかと思って驚きました。シマノフスキでしょ? 話が違うじゃないと。ほとんど耳にしたことのない曲、実演では初めて聴いた曲でありますから、そんなおとぼけも許していただきたい。

 

ソリストが良い。

衣装の下がロイヤルブルー。上が肌色をベースにしたまだら模様で背中は服がないことは、彼女が舞台を下がる際に知りました。後ろで見ている奏者はドキドキしないのかしらというのは余計なお世話。身体が小さく細い。華やかで綺麗でした。

演奏していない時は所在なさげに見えたのが残念でしたが、演奏している時は平常は安定して、ときに大胆に、良い姿でした。

音は身体の小ささを感じさせない、芯のあるきれいな音。はじめは足りないかと思いましたが時間がかからず、そうではないと思いました。

 

ヴィット万歳 シマノフスキの実演に接することができた理由

この曲はメロディが頭に残っていないにも関わらず、その音楽の興奮、余韻が残っています。楽しく嬉しく、素晴らしい。

静かに消え入り曲が終わる手前で、泣けてきました。

CDではこの興奮、官能はほとんど味わうことができないでしょう。実演の醍醐味だ。

カーテンコールの際は真っ先に、ホルンが立たされていましたが素晴らしかった。金管万歳。

 

事前に、アントニ・ヴィット指揮の本曲の演奏を耳にすることができて良かった。偶然の良い巡り合わせです。ヴィットとソリストほかが素晴らしかった。

以前に聞いた何種類かのシマノフスキ『ヴァイオリン協奏曲第1番』の演奏では、この公演に行くことを止めようと思ったのです。何だか捉えどころがなく、良い曲だとは思えなかったのです。

ヴィットは、本年2017年2月、新日本フィルの公演にてシマノフスキ『交響曲第2番』を指揮し、シマノフスキの楽しさ嬉しさ、素晴らしさを教えてくれたポーランドの名匠です。その時のことは、悪いことも含めて、素晴らしさを思い出すことができます。

 

本サイト関連記事:【アントニ・ヴィット】指揮・新日本フィルハーモニー交響楽団『シマノフスキ交響曲第2番』を聴いた ヴィット痛快、妖怪退治 2017年冬

 

本記事参考サイト:SZYMANOWSKI Violin Concerto No.1 | W.Wilkomirska, Polish RSO, A.Wit | live 1991 ®

  • 備考:指揮:アントニ・ヴィット、ポーランド国立放送交響楽団による、シマノフスキ『ヴァイオリン協奏曲第1番』です。ソリストはヴァイオリン、ワンダ・ウィウコミルスカです。この演奏を聴いて、シマノフスキ『ヴァイオリン協奏曲第1番』を含む本公演に足を運ばなければならないと決心しました。当たりです。
  • サイト管理者:YouTube Emilio Pessina
  • サイトアドレス:2017年7月9日現在 https://youtu.be/E9zlE9066VA

 

チャイコフスキー『交響曲第4番』

2017年6月29日 東京藝大シンフォニーオーケストラ公演 東京藝術大学奏楽堂の、公演後の様子
2017年6月29日 東京藝大シンフォニーオーケストラ公演 東京藝術大学奏楽堂の、公演後の様子

 

金管は開始直後はシマノフスキの際のようにいかず、この演奏自体がどうかと思いましたが、時間をおかずに良くなり、合奏時も素晴らしかった。シマノフスキのみならずチャイコフスキーもこうであって欲しい、という思いを金管は叶えてくれました。

 

第1楽章は開始直後のテンポが遅く、重々しくどうなるものだろうと思っていましたが、いつの間にか切れの良いテンポ、演奏になっていました。

第3楽章の弦のピッチカートは、ジャズのように聴こえました。良いとか悪いとかではなく面白いものです。本年2017年2月、新日本フィルの公演にて聴いた、ユッカ=ペッカ・サラステ指揮の本曲の演奏では、そのようには聴こえませんでした。何度も耳にしたCDでも同じく。

弦は特にチェロが明るくも深く腰の座った音で良かったです。後半の首席だったチェロは特に、指揮者や他の奏者をよく見ていました。以前に足を運んだ某音楽大学の定期演奏会もそうでしたが、なぜチェロなのだろう。

 

本サイト関連記事:【ユッカ=ペッカ・サラステ】指揮・新日本フィルハーモニー交響楽団『チャイコフスキー交響曲第4番』を聴いた 冷めてもまた生まれる熱さに笑みが溢れる 2017年冬

 

第4楽章は冒頭のシンバルの大爆発で、身体を揺らして驚いていた客がいました。眠っていないにも関わらず、私もその一人でした。終電ではないのに。

曲最後のシンバルが音を鳴らし続けることは、実演だったからその良さを感じることができました。ザン、ザン、ザン、ザンとやたらに重い。襲いかかってくるかのよう。CDを聴いただけでは、嫌な気持ちのままだったでしょう(私はこの方式の演奏は好きではない)。心動かされて、身体が震えた。椅子にもたれているとより自分が震えていることが分かるのです。

所々でしっかり間がとられていたことも良かった。急かされずに演奏が、曲が流されない。それでいて終わってしまうとあっという間。

 

正直に言えば、あまり美しさを感じることのない演奏でしたがそれが悪いとは思わず、腰の据えて踏みしめて歩くかのような、それでいて鮮やかなオーケストラの演奏に私は心を動かされたのです。それを指揮者が邪魔しない。目立たない。

チャイコフスキーの演奏後、本公演終了直後の奏者の笑顔や泣くのを我慢する顔、セクションで称え合う姿、そして彼らを笑顔で、拍手で讃え続ける高関健の姿を目にしました。それが教育の場であるから、という雰囲気にとどまらず、演奏会としての素晴らしさを感じ、今でもその良さが心に残っています。

騒音の不快感はいくらかは仕方がない。ライブだから。生の人、生の音、そして生の曲。また彼らにその音に、曲に実演で接したいと思えた嬉しくありがたい時間でした。

 

『第56回 東京藝大シンフォニーオーケストラ定期演奏会』の概要

  • 音楽会『第56回 東京藝大シンフォニーオーケストラ定期演奏会』の概要
  • 日時:2017年6月29日 木曜日 19時-21時
  • 場所:東京藝術大学奏楽堂 東京・上野
  • 演目1:武満徹『 ア・ウェイ・ア・ローン Ⅱ』
  • 演目2:シマノフスキ『ヴァイオリン協奏曲第1番』
  • 演目3:チャイコフスキー『交響曲第4番』
  • ヴァイオリン:澤亜樹
  • コンサートマスター:中村友希乃
  • 管弦楽:東京藝大シンフォニーオーケストラ
  • 指揮:高関健
  • 備考:本公演のパンフレットには『無断複写・転載・引用などを禁じます』と記載されていることを踏まえて、パンフレットやチラシの写真を掲載しない。

本記事参考サイト:東京藝術大学 | 第56回 東京藝大シンフォニーオーケストラ定期演奏会

  • 備考:ソリストにヴァイオリンの澤亜樹を迎え、東京藝術大学音楽学部指揮科教授である高関健が指揮した演奏会の情報です。
  • サイト管理者:東京藝術大学
  • サイトアドレス:2017年7月9日現在
    http://www.geidai.ac.jp/container/sogakudo/55728.html
2017年6月29日 東京藝大シンフォニーオーケストラ公演 公演後に上野恩賜公園で見た、東京藝術大学奏楽堂から出てきた人々の様子
2017年6月29日 東京藝大シンフォニーオーケストラ公演 公演後に上野恩賜公園で見た、東京藝術大学奏楽堂から出てきた人々の様子

 

以上

  • 記事名:【高関健】指揮・東京藝大シンフォニーオーケストラ『チャイコフスキー交響曲第4番』を聴いた 生の人、生の曲 、実演こそ 2017年夏
  • 記事更新日:2017年7月6日、2017年7月9日
  • 記事出典元:山上真オフィシャルサイト

【ユッカ=ペッカ・サラステ】指揮・新日本フィルハーモニー交響楽団『チャイコフスキー交響曲第4番』を聴いた 冷めてもまた生まれる熱さに笑みが溢れる 2017年冬

2017年2月4日 新日本フィルハーモニー交響楽団公演 すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)チラシ
2017年2月4日 新日本フィルハーモニー交響楽団公演 すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)チラシ

 

すみだの東京スカイツリーに、すみだの銘菓

【東京スカイツリー】をJR・東京メトロ錦糸町駅(東京都墨田区)近く『アルカキット錦糸町』より臨む 墨田区が定めた『タワービュー通り』である。電線がないのが見通しよく素晴らしい。
【東京スカイツリー】をJR・東京メトロ錦糸町駅(東京都墨田区)近く『アルカキット錦糸町』より臨む 墨田区が定めた『タワービュー通り』である。電線がないのが見通しよく素晴らしい。

 

先月の平成29年1月に引き続き、すみだの銘菓の販売あり。コンサートホールのロビーにて。

開場直後から販売。休憩中も。

「いちご大福は残り少なくなってきております」旨のアナウンスもされていた。公演終了後は販売されていたか分からない。

販売場所がロビーの奥にあったのが残念。すみだトリフォニーホールは縦に長いので奥の方まで気が及びにくい。それでも昨日の金曜日は売れたのかもしれない。前売りチケットは金曜日の方が売れていた。

美味しそうなものもあったが買わなかった。特に気になったのは、草まんじゅう、カレーせんべい。珍しいところでは焼き鳥もあったかな。相撲じゃないから聴きながら食べるというわけにもいかず。

次があれば買うことを考えましょう。地元を巻き込んでの楽しい企画だ。

新日本フィルのTwitterなどで、その様子が見られる。

 

最近では、新日本フィルハーモニー交響楽団の広報関係が目に見えて改善されてきている。

チケットオンラインの障害が生じたこともあったが(2017年1月30日)、TwitterやFacebookの内容の改善やInstagramの公式サイト開設など。それらの写真も楽しい。

また公演当日に配布されたパンフレットは、公演1ヶ月分ではなく、2017年の1月分と2月分の公演が掲載されていた。昨年10月のパンフレットの掲載公演は1ヶ月分だけ。経費削減の観点のみならず、次の公演や来月の公演にも興味関心が持ちやすくなる点で良い。まだまだ紙媒体の強みを利用したいところだろう、爺婆が客に多いことからしても。

公演の前、そして後も楽しみが増えて良い。関係者のご尽力が続くことを願いたい。

 

ロビーコンサート:オーボエ2名とファゴット1名の木管三重奏

13時30分より13時45分頃まで

すみだトリフォニーホールロビーにて

オーボエ:金子亜未、浅間信慶

ファゴット:坪井隆明

モーツァルト『ディヴェルティメント第4番』

 

2017年2月4日 新日本フィルハーモニー交響楽団公演 錦糸町駅北口方面からすみだトリフォニーホールへ通じる通路の、公演前の様子
2017年2月4日 新日本フィルハーモニー交響楽団公演 錦糸町駅北口方面からすみだトリフォニーホールへ通じる通路の、公演前の様子

 

演奏者全員の音も笑顔もバッチリで良い

浅間信慶が、演奏前にメンバーと曲の紹介をした。

気のいいおじさんのよう。「『ルビー』シリーズと『ロビー』コンサートをかけました」「本来はこれらの楽器で演奏するものではないですが、奇をてらって」と冗談を混じえて。

彼は新日本フィルの公式サイトに掲載されている、スライド写真の中の多くの児童の前で楽器を吹いている人が彼だろうか(追記2017年4月5日。このスライド写真は、追記日時点で消滅している)。

 

私は普段、顔が間近で見えない席で聴いているので、三人全員がアイコンタクトをとっているところを見られて嬉しい。金子亜未の肩越し3メートルほどのところにいたので、彼女の向かいにいた浅間信慶の鋭いアイコンタクトを何度も見た。

演奏者全員の笑顔もバッチリと。これも良い。

ロビーコンサートの演奏者は3名全員、少なくとも『チャイコフスキー 交響曲第4番』の演奏時に舞台にいた。それだけ、演奏者に対する関心が、私の中で湧いたということで大変結構なイベントだ。特に演奏者の本公演直前の対応は苦労大きいだろうが、暫くの間は、続けて欲しい。

今回の公演は、このロビーコンサートのために、意図して早く会場入りしたほどで、それが正解だった。

 

ホールロビーの狭さ これからいかにより良く対応するか

階段の片側、2階の通路、3階の通路、どこも人でいっぱい。結構なものだが、演奏が終わったらサササッと人が引けていったことに苦笑い。

このような状況ではやはり、狭いホールロビーはネックだ。関係者による「前に乗り出すと危ないので」「ロビーの人の出入りにご協力ください」旨のアナウンスが当然のように行われていた。人が溢れていることが目に見えるのは、幾分心が踊らされて、演奏会に臨む状況としては結構なことだ。

最前列は1メートルほどのところ。あれだけ客が近いのによく演奏者は演奏できるものだ。その集中力の見事さ。ただ、曲がモーツァルトで私がモーツァルトにピンとこないせいか、曲の内容は頭に残っていない。心持ちの良さが残る。それでいい。

最前列にいた女性客の、良い笑顔も印象深い。

 

日本の音楽会演奏中では見慣れない、写真撮影者が数人

ロビーコンサート中に、何人かが演奏者の写真を撮っていた。いいのか、そんなことしても。

一人は女性で、外見で明らかに関係者と分かる人。

一人は男性で関係者ではないと思っていたが、演奏開始前に舞台に出入りしていたため関係者と思われる。彼らはいい。

 

あとは少なくとも一人の爺が、ぬけぬけと階段から、ワーグナー・チューバがある辺りから写真を撮っていた。彼は部外者と思われる。ジャンパーを着ていたから(コートを脱いだスーツ姿でもなく、身分証を首に下げていたわけでもなく)。

写真撮影後にちょっとの間に居なくなっていた。バツが悪かったのであろうか。彼の行動全般の意味が分からない。

音が主体のイベントであるから、邪魔になる大きな声で、その場で、注意されることはないと高をくくっているのだろうか。そういうことをする奴の大部分は、これまでの現実を踏まえれば、年寄りであるイメージがある。演奏中に悪さをする奴もそう。昔の演奏会は余程マナーが悪かったのだろうか。

 

メンデルスゾーン『ヴァイオリン協奏曲』

14時頃から14時45分前後(ソリストアンコールを含む)

ソリスト:レイ・チェン(ヴァイオリン)

アンコールあり

アンコール1 パガニーニ『24のカプリスより第21番』

アンコール2 J.S.バッハ『無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番よりガヴォット』

 

2017年2月4日 新日本フィルハーモニー交響楽団公演 すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)ホール出入口に掲示されたチラシ
2017年2月4日 新日本フィルハーモニー交響楽団公演 すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)ホール出入口に掲示されたチラシ

 

第一楽章から客席の咳の音が酷い。極めて酷い。大騒音だ

特定の奴と思われる。何度も何度も咳をコンコンゲホゲホと。1階後のL席側か。

そんな他人の咳でこっちが白けてしまった。

雑念が引き起こされて、途中で演奏を楽しめなくなってしまった時間があったのが悔しくて、悔しくて仕方がない。

 

音楽を聴きにやって来ているのに、大騒音で邪魔をしている奴に『寛容の心』をもつ必要はない。『寛容の心』とは、泣き寝入りのことなのか。

『寛容の心』というのであれば、『人の邪魔をしてでも、人に風邪をうつしてでも、ホールで生の音を聴くのだ』という奴本人が、ホール内1000人以上の客に対して寛容の心で接し、速やかにご退場願いたい。自分の体調が悪い悪くないは分かるでしょう。退場して欲しい。

人に迷惑を掛けてしまうことも分からない奴、人の邪魔をしても、他人様を病人にしてまでもこの場にいて演奏を聴きたいという奴は、『病人』と理解してはいけないのだろうか。これでは、冬場にコンサートに行くことを躊躇してしまう。

『当人は身体が苦しいのだから同情して欲しい』のであれば、こっちの苦労にも同情して欲しい。私は招待客ではない。聴きたいから身銭を切って神奈川の田舎からやって来ているというのに。

こんなことを購入の検討材料にしなければならないから、連続券やら年間会員券など買えはしない。連続券や年間会員券の割引は、迷惑料ではないはずだ。

 

私にとって、演奏そのものと演奏会、特に客の振る舞いとを別のものとして切り離して評価をすることは難しい。

音楽は演奏者だけが作るものではなく、聴衆も含めたその空間があって完成されるものですから、お客様一人ひとりが音楽の一部になるのです。

 

■発言者:上岡敏之(新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督) ■引用元:すみだトリフォニーホール『すみだトリフォニーホール開館20周年記念 すみだ平和祈念コンサート2017ーすみだ×ベルリン 上岡敏之 新日本フィルハーモニー交響楽団 マーラー交響曲第6番』のチラシ裏面 ■備考:このチラシは、本公演の会場出入り口で配布されたコンサートチラシの束の中に含まれていたものです。こんなことを知ると、一度は止めたこの公演への来場を再検討したくなります。

 

ソリスト:ヴァイオリン レイ・チェン

レイ・チェンは音が大きい。

演奏する姿が美しくない。そのことも併せるとスポーティな印象を受けたが、音は良い。きれい美しいの類ではなく、凄い。大きな音も極めて小さな音も難なく。

楽しそうに弾いていることに好感をもつ。

 

演奏終了後、拍手はすぐにされその後に、ブラボーが2,3回あった。

握手ではなく、ソリストと指揮者は抱擁していた。

ソリストは客にもオーケストラにも丁寧に挨拶をしていた。

アンコール前に大きな声で「ありがとうございました」と日本語で客に挨拶をしていた。彼のTwitterにも「ありがとうございました!!」とあった。

 

アンコール開始直後に会場を出ていく奴がいた。ソリストの演奏に対する不満の表明なのか、咳き込んで周りの客に白い目で見られ続けることに耐えられなくなったのか。その前に拍手の時間が長くあったのだから、その間に出ていけばいい。終わり切らずにあのタイミングで出ていくのだから、クラシックコンサート初心者ではないでしょう。

アンコールが終わって舞台袖に戻ってから再び出てきたソリストは、コンサートマスターと何やら話したあとに、さらにアンコール。得をした気持ちになったが、もう少し短い曲でもよかった。

 

演奏会の終了後にソリストのサイン会あり。CD購入者のみ対象。

公演終了後も購入者多数で、長蛇の列。列の先頭は小さな女の子の子供連れの親子で恐れ入りました。

 

新日本フィルのTwitter、Facebook、Instagramに掲載されたレイ・チェンの顔を見ると元の顔の良さに加えて人懐っこい。『サラステはヴァイオリンを、レイ・チェンは指揮棒を持った写真(両者ともに笑顔)』は楽しい。演奏後に見た彼の笑顔もそう。

2010年の初来日公演以来、2013年には東京交響楽団とユベール・スダーンの指揮で、2016年にはトーンキュンストラー管弦楽団と佐渡裕の指揮で共演をするなど日本と縁がある。彼の音も含めて日本人が好みそうな演奏家。人気がどんどん出そう。

 

チャイコフスキー『交響曲第4番』

15時5分頃から15時55分まで(本公演解散)

アンコールあり シベリウス『悲しきワルツ』

 

2017年2月4日 新日本フィルハーモニー交響楽団公演 公演後のホール出入口の様子
2017年2月4日 新日本フィルハーモニー交響楽団公演 公演後のホール出入口の様子

 

前触れもなく第一楽章で目頭が熱くなる

出だしから良い。やはり来て良かった公演だと思う。

金管のズッコケはなく、安心して聴くことができた時間が続いた。

第一楽章の途中で演奏そのものにロシアの音を感じたら(『ロシアの音』が何なのかは正直言って分からないのだが、感覚的に)、泣いてしまった。

涙が出たのはこの箇所だけだが、演奏が終わってから涙が出ないながらも鼻をずっとすすっていた。結局は、心が動かされて泣いてしまったのだ。

 

気持ちが良い音の鳴り方

ほとんど音の外しがないように思えたが、最後の方は金管の一部がばてたような音を出したときがあった。私の中では、演奏そのものを台無しされた覚えはない。

演奏後、指揮者に真っ先に指名されたのは、本日のロビーコンサートに参加したオーボエ主席だった。フルート主席やピッコロの音が目立った。ティンパニも重く響く音で良かった。

演奏会後、階段かロビーで聞こえてきた話しの中にあったのが、「第2,3楽章もよかったね。ああいう内容だったんだ。いつも流して聴いているから」「第1、4楽章があれだけ派手だから。やっぱり生で聴けて良かったね」というもの。

そう。私も第2,3楽章を聴けて良かったと思った。生で聴けたから、各木管の掛け合いや各弦楽器のピッツィカートが楽しい。第4楽章冒頭のシンバルも決まって気持ちよく、ハッとして「もう終わってしまうのか」と寂しくなった。

 

指揮者の手が降りてからしっかりと、拍手の嵐。

その後にブラボー、ブラボー。

客席の埋まりは7割ほどとはいえ、フライングがないってなんて素敵なんでしょう。この意味では、今日の聴衆は素晴らしかった。席が2,3後ろの人が、大きな声でブラボーと言っていたので耳に響いたが、これは仕方がない。

このような聴衆の素晴らしさは、これから音楽監督上岡敏之のもとで立て直し、飛躍が期待される新日本フィルハーモニー交響楽団の良さとして残されて欲しい。『演奏は掛け値なく素晴らしかったのだけれど、気持ちの悪い声でのフライングブラボー一発で台無しだよ』という、他のオーケストラに関して耳にする話は聞きたくない。

 

多くの客がチャイコフスキーが終わっても席を立たず、アンコールへ

その状況も素晴らしい。『次があるから退席だ』『サイン会があるから真っ先に並ぼう』ではなく、『今があるから』最後まで指揮者に、オーケストラに賛美をという聴衆の姿勢が良い。

指揮者の肉声で曲の紹介を。シベリウス『悲しきワルツ』。

映画は見たことないが、私の好きな『コーリング・ユー』を思い出した。

弦楽器が主体のそれは美しい音楽だけに、煩わしい音が1階客席から聞こえたのが残念だったが、派手な『チャイコフスキー 交響曲第4番』の直後のこの曲は、静的な美しさが際立った。このような演奏会の終わりも良いものだ。

 

本記事参考サイト:Deutsche Kammerphilharmonie, Jean Sibelius: Valse Triste

  • 備考:2006年の横浜みなとみらいホールで行われたドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団の公演より、シベリウス『悲しきワルツ』。指揮のパーヴォ・ヤルヴィはさすがに若くほっそりしています。
  • サイト管理者:YouTube bunkyosan
  • サイトアドレス:2017年6月28日現在 https://youtu.be/9t0FBQ3xeVA

 

指揮者:ユッカ=ペッカ・サラステ

終演後、オーケストラはある程度の笑顔が見られた。新日本フィルは仏頂面のイメージがあるから結構なこと。指揮者に対するオーケストラの賛美もあり。

ユッカ=ペッカ・サラステはネクタイなし。黒い服でボタンをしていなかったので、ジャケットの下方がマントのようにひらひらとしていた。指揮棒は長め、左手をしばしば広げて指揮をしていた。大きな身振り手振りはさほどなかったが、淡々とした指揮ぶりという印象もない。

 

演奏会が終わって帰る電車の中では、何か『あれっ』『?』と肩透かしを食らったような思いをした。特に『メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲』の演奏中の際は咳、咳、咳が演奏中の会場を支配して白けてしまったせいもあるだろう。

しかしこうやって振り返る時間の中で、『チャイコフスキー 交響曲第4番』の曲そのものであったり演奏会中、終了直後の感動であったりが頭の中を巡り巡って、『やはり行って、聴いてとても良かった演奏会だ』と思うことができた。そう思って嬉しくなって、笑いもした。時間が経っても感動で余韻が持続しているということだろうか。

今回はともかく次回はやってくれるだろう、そういった淡い期待ではなく『この人だから再び聴きたい』という指揮者のなかに、ユッカ=ペッカ・サラステがリストアップされた。

2015年5月にNHK交響楽団を指揮し、今回は初共演の新日本フィル。首席指揮者を務めるケルン放送交響楽団の来日公演も結構だが(本年2017年秋にオーケストラが来日するが、現時点でのアナウンスでは指揮者は別の人である)、再び日本のオーケストラで聴くという願い、来季、その後の新日本フィルハーモニー交響楽団のプログラムに彼の名前があったならば、という願いは叶うだろうか。

 

2017年2月4日 新日本フィルハーモニー交響楽団公演 公演後の錦糸町駅北口方面へ通じる通路の様子
2017年2月4日 新日本フィルハーモニー交響楽団公演 公演後の錦糸町駅北口方面へ通じる通路の様子

 

本記事参考サイト:Brahms: Symphony No. 1 – Jukka-Pekka Saraste & WDR Symphony Orchestra

  • 備考:2015年のボン・ベートーヴェン音楽祭で行われたケルン放送交響楽団の公演より、ブラームス『交響曲第1番』。指揮のユッカ=ペッカ・サラステは正装です。この映像を見て、彼の指揮する演奏会に足を運びたいと関心をもちました。
  • サイト管理者:YouTube Jukka-Pekka Saraste
  • サイトアドレス:2017年6月28日現在 https://youtu.be/x2NlVQqHLr4

 

音楽会『新日本フィルハーモニー交響楽団 第4回ルビー<アフタヌーンコンサート・シリーズ>』の概要

  • 音楽会『新日本フィルハーモニー交響楽団 第4回ルビー<アフタヌーンコンサート・シリーズ>』
  • 日時:2017年2月4日 土曜日 14時-15時55分頃
  • 場所:すみだトリフォニーホール 東京・錦糸町
  • 演目1:メンデルスゾーン『ヴァイオリン協奏曲』
  • アンコール1 レイ・チェン:パガニーニ『24のカプリスより第21番』
  • アンコール2 レイ・チェン:J.S.バッハ『無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番よりガヴォット』
  • 演目2:チャイコフスキー『交響曲第4番』
  • アンコール:シベリウス『悲しきワルツ』
  • ヴァイオリン:レイ・チェン
  • コンサートマスター:西江辰郎
  • 管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
  • 指揮:ユッカ=ペッカ・サラステ
  • 備考:同じプログラムで、前日の2017年2月3日金曜日14時より公演がありました。

 

本記事参考サイト:#4 ルビー【新日本フィルハーモニー交響楽団 New Japan Philharmonic】

  • 備考:ソリストにヴァイオリンのレイ・チェン、指揮にユッカ=ペッカ・サラステを迎えた演奏会の情報です。
  • サイト管理者:公益財団法人新日本フィルハーモニー交響楽団
  • サイトアドレス:2017年6月28日現在
    https://www.njp.or.jp/archives/1025

 

新日本フィルハーモニー交響楽団第4回ルビー<アフタヌーンコンサート・シリーズ>パンプレット:2017年2月4日ユッカ=ペッカ・サラステ指揮『メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲』『チャイコフスキー 交響曲第4番』
新日本フィルハーモニー交響楽団第4回ルビー<アフタヌーンコンサート・シリーズ>パンプレット:2017年2月4日ユッカ=ペッカ・サラステ指揮『メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲』『チャイコフスキー 交響曲第4番』

 

以上

  • 記事名:【ユッカ=ペッカ・サラステ】指揮・新日本フィルハーモニー交響楽団『チャイコフスキー交響曲第4番』を聴いた 冷めてもまた生まれる熱さに笑みが溢れる 2017年冬
  • 記事更新日:2017年2月4日、2017年2月5日、2017年4月5日
  • 記事出典元:山上真オフィシャルサイト

【秋山和慶】指揮・洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラ『チャイコフスキー交響曲第5番』を聴いた 演奏堂々、聴衆上等 2016年夏

連休中、数ある演奏会の中から洗足学園音楽大学を

2016年7月16日 土曜日

この日は最終日に海の日がある連休の初日。この連休は私にとって興味深い演奏会が多くありました。

  • 7月18日 ジョナサン・ノット指揮、東京交響楽団『ブルックナー 交響曲第8番』 サントリーホール(東京・赤坂)
  • 7月18日 高関健指揮、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団『ショスタコーヴィチ 交響曲第5番』ほか ティアラこうとう(東京・住吉)
  • 7月19日 ミゲル・ハース=ベドヤ指揮、東京都交響楽団『ピアソラ タンガーゾ(ブエノスアイレス変奏曲)(1969)』ほか サントリーホール(東京・赤坂)
  • 7月19日 ジョナサン・ノット指揮、東京交響楽団『ブルックナー 交響曲第8番』ほか よこすか芸術劇場(神奈川・汐入)

現実的な問題としては、前売券を購入する際に手持ちのものがなく、特に7月18日の東響と都響の公演は完売御礼が出たぐらいですから、購入しようとしたときには欲しい席がなくタイミングが合いませんでした。

昨年から、まとめて数公演分の前売券を買うことで割引を受けたり、会員券を購入することを検討していたのですが、そうすると公演ごとの交通費や食事代がばかにならないなどと考えていましたら、これまたタイミングを逸しました。

努力を積み重ねる意欲のある学生による安価な演奏会を

そうした中で偶然に見つけたのが、2016年7月16日の洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラの演奏会です。

昨年2015年11月、初めて聴いた音楽大学の演奏 ~音楽大学オーケストラ・フェスティバルの4公演のうちの2公演~ が良かったことで音楽大学に対する認識が良くなりました。

また洗足学園音楽大学に足を運んだことがありません。洗足学園音楽大学の演奏を聴くのも今回が初めてです。

さらに、全席自由で当日券が1000円と安い。

何と言っても、名匠と称される指揮者、秋山和慶が指揮をします。できるなら彼の演奏会の多くを聴きたい。

そのような理由があり、足を運ぼうと思いました。数週間前から楽しみにしていたものです。

関心の高い指揮者で大好きな曲を

2016年7月16日 洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラ公演 洗足学園音楽大学前田ホール(神奈川・溝の口)公演当日に掲示されたポスター
2016年7月16日 洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラ公演 洗足学園音楽大学前田ホール(神奈川・溝の口)公演当日に掲示されたポスター

 

特に関心を持ったのは、私の大好きな『チャイコフスキー 交響曲第5番』です。そして私の苦手な、関心の薄い『ワーグナー 歌劇「ローエングリン」より』に引っかかりをもつことができればいいな、と思っていました。

関心の高い指揮者であれば、大好きな曲をどのように聴かせてくれるのか、関心の薄い曲を『これいいな』と思わせてくれるのかどうか。そのような期待を持ちながらこの演奏会を楽しみにしていました。

その期待に応えてくれた演奏会となりました。気分が良い。

 

洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラ

洗足学園音楽大学には名称の異なるオーケストラがいくつもあるそうですが、その内容は次のとおりです。

本学には、4年制を中心としたマスターオーケストラ、1年生管弦打楽器履修生によるベーシックオーケストラ、そして2~3年生を中心としたレパートリーオーケストラ(弦楽器は本学所属の演奏補助要員が担当)があります。このオーケストラは様々な管弦楽作品の研究・演奏を行っています。

  • 発言者:洗足学園音楽大学
  • 引用元:『洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラ演奏会 2016年7月16日』のパンフレット
  • 備考:太字は本記事作者によるもの。

上記の内容を確認する前に、この演奏会の演奏者の一覧を見た時に、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスがすべて『演奏補助要員』でしたので驚いたのですが、そういう訳だったんですね。

この演奏会では、特に金管セクションの出来が良いように思いました。音を外すことがほとんどなく安心して聴いていられました。強い音の際の合奏も良い。それもレパートリーオーケストラの構成員を考慮すれば自然なことなのでしょう。各人が努力している現れであろうと思います。

ただ、これも特に金管セクションですが、音が遠くに聴こえること、ぼんやり聴こえることがありました。指揮者や演奏者に理由があるのか、会場や私が聴いた場所に理由があるのかは素人の私には分かりません。

演奏者は女性が極めて多く、見栄えが良い

特にメンデルスゾーンの演奏の際はほぼ女性でした。女子音大生は見栄えが良いというイメージが私にはあるのですがどうしてなのでしょう。人に気にかけられることが必要であることや、体力がなければ思うような表現ができないことと何か関係があるのでしょうか。

演奏会の後半に、客席に来て聴衆となった前半の演奏者をサラッと見たら、やはり化粧が濃い。舞台上では気にならなくても、舞台を降りれば、ということです。

そう言えば、オーケストラ全員は黒一色。対照的に指揮者は白のジャケットでした。そのため黒いサスペンダーが透けて見えたように思います。

演奏補助要員のコンサートマスターが良い

昨年2015年11月、初めて聴いた音楽大学の演奏 ~音楽大学オーケストラ・フェスティバルの4公演のうちの2公演~ では、コンサートマスターらしさを感じることができた人は1名ぐらいしかいませんでした。指揮者の方を見るでなく、演奏者の方を見るでなく、自分で精一杯でそれらしき演奏中の振る舞いを見ることもできませんでしたので、これでいいのかと首を傾げていました。野球で言えば、4番打者ではなく単なる4番目の打者である、ということなのでしょうか。それでいいのか。

この演奏会はコンサートマスターが演奏中、それらしい雰囲気を感じることができて良かったです。登場の仕方やお辞儀はやけにゆっくりしていたので緊張していたのか、彼の考えなのか分かりませんが。最後に指揮者が『解散を』のジェスチャーをしてそれを受けての挨拶もしっかりと。その直後、オーケストラに掛けた言葉はなんだったのだろう。『ありがとう』なのか『解散します』なのか。

コンサートマスターの名前からすると、インターネット上ではあまり情報が出ていませんが、期待の若手奏者のようですので『らしい』雰囲気も分かる気がします。

特に、そのコンサートマスターやチェロの男性奏者がよく指揮者を見ていたように見受けました。

演奏終了後すぐに舞台上の照明を落とすのはいかがなものか

演奏者が学生で、演奏場所が学校であることを考慮してでしょうが、指揮者が舞台裏から2回出てきて解散するのは結構なのですが、解散したらすぐさま舞台上の照明を落とすものですから演奏者の顔が全く分からない。誰と誰がどんなコンタクトをとっているかも分からない。それはこの演奏会の前半でも。演奏会では終わった後のそうした雰囲気をも楽しみたいという思いがありますので、これにはがっかりしました。

洗足学園音楽大学や他の音楽大学の、別の演奏会に足を運ぶ人もいるのではないでしょうか。学生の成長を見守りたいという人やプロの卵を見出したい人もいるのではないでしょうか。演奏者の音だけではなく、顔、姿、振る舞いを覚えられる環境があれば良いなと思います。

 

会場は洗足学園前田ホール

洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の正門に入るところ
洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の正門に入るところ

 

神奈川県・溝ノ口にある洗足学園音楽大学は初めてお邪魔しました。会場である前田ホールもどこにあるのか定かならず。正門で係員にお尋ねし、丁寧な対応で気分よく前田ホールへと歩いていきます。

正門は事実上のフリーパスなのでしょうか。入場のためにサインをしたり入館証が発行される訳ではないので拍子抜けしましたが、次回からは肩の力を抜いてお邪魔できそうです。

開場前の行列 入場者と当日券購入者は別の扱いであることに留意する

洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の前田ホール 開演前の行列を遠くから見る
洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の前田ホール 開演前の行列を遠くから見る

 

洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の前田ホール 石に彫られたホールの名称
洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の前田ホール 石に彫られたホールの名称

 

前田ホールであります。開場時間の10分ほど前の光景です。行列であります。この日は蒸し暑くて並んでいるそばから汗が滴り落ちます。近くにいた人もそんな言葉を交わしながら待っていました。

 

洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の前田ホール 開演前の行列に近づく
洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の前田ホール 開演前の行列に近づく

 

洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の前田ホール 開演前の行列に並ぶ(当日券購入の行列ではない)
洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の前田ホール 開演前の行列に並ぶ(当日券購入の行列ではない)

 

開場時間は14時30分。行列が動き出しました。

私は演奏関係者に知人はいませんから当日券を買いました。困ったのは、行列は入場者の列であって、当日券購入者の列ではなかったこと。

当日券を買ってそのまま入場できるのかと思いきやそうは問屋が卸さない。『申し訳ありませんが、また(入場者の)列にお並びください…』と困り顔で言われましたが、困ったのは私だよ。知りませんでした。この演奏会は全席自由なので困ってしまったのです。

結局、希望していた席を取ることができましたので問題なし。この日は1階中央の後ろの方で聴くことにしました。普段は聞かない場所です。

ホールの中はすっきりして落ち着きがある分、豪華さはありません。ステンドグラスがありましたでしょうか。

トイレや水飲み場はありますが、自動販売機はありません。正門から前田ホールの間にも自動販売機はなかったように思います。必要があれば、武蔵溝ノ口駅から来る途中にある自動販売機や駅の売店、コンビニエンスストア(サンクス、ファミリーマートなど)で入校する前に買っておくといいでしょう。

客の入りは7割ほど。もう少し少ないでしょうか。客層は演奏関係者と思しき人はもちろんのこと、小学生がとても多い。これは驚きです。

 

プログラムはメンデルスゾーン、ワーグナー、そしてチャイコフスキー

天才・メンデルスゾーンはよく分からない

『メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲』を生で聴きたいとは思いません。『メンデルスゾーン 交響曲第5番』が良いなと思ったこともありましたが、メンデルスゾーンは私にとってほとんど関心のない作曲家です。

この日のメンデルスゾーンは『真夏の夜の夢より 序曲』であります。

CDなどでも聴いたことはなく、初めて聴きました。10分ちょっとの演奏時間だと思いますが、出だしの弦楽セクションがぼやけていたように思います。途中で飽きてしまいました。私にはよく分からない曲です。

ワーグナーは興味を持てるかもしれない

ワーグナーは確かに美しい。

この日のワーグナーは『歌劇 ローエングリン』より3曲。

その中の特に『エルザの大聖堂への入場曲』が良かったです。美しい。3曲目で『第三幕への前奏曲』が演奏されて派手な曲で終わって、この日の演奏会の雰囲気に合っていました。曲を聴くことが初めてでしたので、しばらく目を閉じてゆっくりと聴こうと思ったら、曲そのものが終わってしまったのには苦笑いです。

『エルザの大聖堂への入場曲』は吹奏楽でも、しばしば演奏される曲だとこの機会に知りました。これもまた良いものです。いずれの場面でも、いいものは良いことの現れでしょうか。

客席の前から1,2列目の5,60代と思われる男性が、フライングをせずに真っ先に、頭の上に手を上げて大きな拍手をしていたことが印象に残りました。演奏の良さのためなのか、『秋山和慶のワーグナー』のファンなのかは分かりませんが、その際の雰囲気からすると後者のような気がします。

 

ブラボーが出たチャイコフスキー『交響曲第5番』

「遅すぎてイライラした」という声が聞こえる

曲の出だしが早く、『切れ味の良い、すっきりとした演奏』になる予感がしましたが、そんなことはありませんでした。

全曲を通じて遅い。

演奏時間にすると50分ほどですので明確に遅いというわけではないのかもしれませんが、感覚としてずいぶんと遅い。それにもかかわらず早くなったり遅くなったりテンポがめまぐるしく変わりました。『またテンポが変わるのかな』とこれほど意識をして『チャイコフスキー 交響曲第5番』を聴いたのは初めてかも知れません。

演奏会が終わってから歩いている時に耳に入ってきたのは、「遅すぎてイライラした」という男性の言葉。そちらの方を見てみますと、音大生を思わせる姿でした。私は声を出さずに笑いました。それも納得です。そう思う人がいておかしくないと思います。

私は秋山和慶の『チャイコフスキー』そのものを聴いたのが初めてですから彼がどのような考えをもって指揮をしているのかは全く知りません。またスコアを見たこともないのですが、ここまで彼が遅いテンポにするとは思っていませんでした。スマートなものを予想していました。美しさではなく、泥臭さのある演奏とさえ聴こえました。

 

洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の前田ホール 演奏会が終わって聴衆がホールを後にする
洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の前田ホール 演奏会が終わって聴衆がホールを後にする

 

第2楽章のホルンは立派でした。メロディと合わせていいなあと思いながら、目頭を熱くしながら聴いていました。しっかりと出ていない音もありましたが、目くじらを立てるほどではないと思いました。

最後まで着実に堂々と

第3楽章を聴いている間に、第4楽章の演奏のテンポ、雰囲気を予想しました。これまで泥臭さのある演奏でしたから、それを踏まえてギャップを感じさせる、華やかな快速のテンポでと予想しました。それは私の好みでもあるので期待を込めて。しかしすぐさま、泥臭さを踏まえてのそのままの雰囲気で行くのではないかと思い直しました。

第4楽章は重みのある、遅いテンポでの演奏でした。

ここまで聴きましたら、2015年12月12日、ミューザ川崎シンフォニーホールで聴いたマルク・ゴレンシュテイン指揮、東京交響楽団の『チャイコフスキー 交響曲第5番』を思い出しました。これも遅いテンポで最後まで堂々と。こんなにも遅いテンポの演奏を聴いたことはありませんでしたし、それは私の好みではないのですが、その演奏に大きく心を動かされました。その思いは今でも変わりません。彼はまた日本に来てくれないだろうか。

そのことをこの演奏会で思い出して、嬉しくなりました。

心が動かされて、第4楽章の途中から目頭が熱くなり、終わりに近づくに連れて身体が幾度となく震えました。曲の最後の4連符も堂々と明確に締めくくる。ブラボーが2,3度出ましたが、それも納得のいく良い演奏でした。私はこの演奏が好きだ。

曲の前半はところどころ私の気が緩みました。それでも各セクションの音が明瞭に聴こえてきて ~もちろん演奏の良し悪しはあるのですが~ テンポが遅く堂々としていましたから、爽快感、スマートさは感じられなかった一方、一歩一歩の歩みを確実に明確にするかのような、重みのある堂々とした演奏であると思いました。

音大フェスが私を呼んでいる

この演奏会を聴きましたら、また音大フェスティバルに足を運びたくなりました。昨年のそれは演奏中に客を入れる際の、会場側の拙さで不快になりました。また入場料が安いせいなのか、プロではない者が演奏しているからなのか、理由は分かりませんが客の一部の態度が良くない、不快でした。

だから本年は行かないものと考えていたのですが、音大フェスティバルが射程に入ってきました。秋山和慶の『マーラー 交響曲第5番』の回と洗足学園音楽大学の『グローフェ 組曲グランドキャニオン』の回と、検討しようかと思います。

 

聴衆のマナーにもブラボーを 子供はこんなにも行儀よく聴くことができるのか

この演奏会の聴衆のマナーが良かったのは、失礼ながら驚きました。客の入りがおよそ7割とはいえ、家族で、また爺、婆もいれば、小学生も多い。大丈夫かなと思ったものです。

演奏会の前半は、鼻を啜る音やビニール袋の音などもあったけれど、許容範囲でのものでした。時計の音や鈴の音は全くありません。

フライングの拍手もなく、フライングのブラボーもありませんでした。

前述のとおり、ブラボーは2,3度ありました。義理でお情けでのブラボーではないと私は思います。

余談ながら、私もブラボーを送りたい一人ですが、送りません、気恥ずかしい思いがあり、またフライングブラボーに頭くること数知れずなのでブラボーの当事者になりたくありません。集中して演奏を聴いていたら喉が渇いてしかたがないので、瞬発的に大きな声を出すことは難しいのではないかと思うのですが、実際にはどうなのでしょう。そんな奴らの大根芝居など見たくはないのです。

演奏会が始まる前や休憩時間中は、小学生はキャーキャーいったり、スマートフォンで記念撮影したりでやかましかったのですが、彼ら小学生、演奏中は印象に残る限りでは、まったく雑音、障害音を出していませんでした。素晴らしいことです。本人の気の持ちようと周りの大人のしつけによる結果であるならば、なおのこと素晴らしい。

 

洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の正門に続く道 竹と地面の波のようなデザインが美しい
洗足学園音楽大学(神奈川・溝の口)の正門に続く道 竹と地面の波のようなデザインが美しい

 

演奏会『洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラ演奏会』の概要

  • 演奏会『洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラ演奏会』
  • 日時:2016年7月16日 土曜日 15時-16時48分頃
  • 場所:洗足学園前田ホール 神奈川・溝の口
  • メンデルスゾーン『「真夏の夜の夢」より序曲』
  • ワーグナー『歌劇「ローエングリン」より 第一幕への前奏曲、エルザの大聖堂への入場、第三幕への前奏曲』
  • チャイコフスキー『交響曲第5番』
  • コンサートマスター:前田領愛
  • 管弦楽:洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラ
  • 指揮:秋山和慶

本記事参考サイト:洗足学園音楽大学

  • サイト管理者:学校法人洗足学園
  • サイトアドレス:2016年10月18日現在
    http://www.senzoku.ac.jp/music/index.php

 

洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラパンプレット:秋山和慶指揮『メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」より序曲』『ワーグナー 歌劇「ローエングリン」より第一幕への前奏曲、エルザの大聖堂への入場、第三幕への前奏曲』『チャイコフスキー 交響曲第5番』
洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラパンプレット:秋山和慶指揮『メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」より序曲』『ワーグナー 歌劇「ローエングリン」より第一幕への前奏曲、エルザの大聖堂への入場、第三幕への前奏曲』『チャイコフスキー 交響曲第5番』

 

以上

  • 記事名:【秋山和慶】指揮・洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラ『チャイコフスキー交響曲第5番』を聴いた 演奏堂々、聴衆上等 2016年夏
  • 記事更新日:2016年7月17日、2016年7月18日、2016年7月20日、2016年7月24日、2016年8月25日、2016年10月18日
  • 記事出典元:山上真オフィシャルサイト