【三國連太郎】バンザイ 緒形拳・林与一のドラマ『必殺仕掛人 消す顔消される顔』(昭和47年10月7日)を見た 2010秋

江戸の町を火の海にする 大悪党の三國連太郎

表では、火事場で人助け。

裏では、江戸を火の海にして木材で大儲け。

ハッキリとした顔立ちに大きな通る声。その大悪党役は三國連太郎。

今回は『特別出演』のクレジットで重みあり。

幽霊となった中村玉緒、ものまねの秋野太作

確かに出演していたのに、クレジットされていない中村玉緒の不思議。

林与一の「妻と息子が待っている」のまねで笑いを誘う秋野太作のおかしさ(この頃の名前は津坂匡章でした)。

ドラマ『必殺仕掛人 消す顔消される顔』の概要

  • ドラマ『必殺仕掛人 消す顔消される顔』
  • 出演:緒形拳、林与一、秋野太作、中村玉緒、山村聡
  • 出演:三國連太郎(特別出演)、石山律雄 その他
  • 放送日:1972年10月7日
  • 脚本:山田隆之
  • 音楽:平尾昌晃
  • 監督:松本明
  • 備考:ホームドラマチャンネルで放送中。今月は『地獄花』田村高廣と『おんな殺し』加賀まりこが特に良いです。

本記事参考サイト:声良し 顔良し 姿良し【田村高廣】のドラマ『必殺仕掛人 地獄花』(昭和48年1月20日)を劇場で観た 2016年冬

 

本当に健康食品のテレビコマーシャルのあの人なのか 三國連太郎

今日(平成22年10月11日)は仕事は一切しない

と決めて何をしたかといえば、衣替え、掃除、TVを見ること。

映画『飢餓海峡』を予定も、気が変わってビデオ録画していた『必殺仕掛人』に。

結局『飢餓海峡』に出演の三國連太郎を『必殺仕掛人』で予期せず見ることに。

健康食品のCMに出ている人と同一とは思えません。

 

役者というのはエゴイスト

追記 2016年3月9日 

昨日読んだ夕刊紙に彼のことを取り上げたコラムが載っていました。

自己主張の強いトラブルメーカーだから『ごね連』と呼ばれていたと。

そんな三國連太郎曰く

「役者というのは、どんなにそしりを受けても自分のことしか考えられないもの。エゴイストなんです」

■引用元:日刊ゲンダイ2016年3月9日(8日発行)『名物スタッフ「記録係」鈴木敏夫氏が語る 山田組はつらいよ』 ■記事作成者:鈴木敏夫(山田洋次監督率いる『山田組』スタッフの記録係)

そんな役者たちを見て心を動かされるわけです、私などは。

そう思うとなんだかな。

 

以上

  • 記事名:【三國連太郎】バンザイ 緒形拳・林与一のドラマ『必殺仕掛人 消す顔消される顔』(昭和47年10月7日)を見た 2010秋
  • 記事更新日:2010年10月24日、その他、2016年2月7日、2016年3月9日、2016年10月7日、2017年5月8日
  • 記事出典元:山上真の噂のスマイリングアワー

【加藤剛】【森繁久彌】のドラマ『関ヶ原』(昭和56年1月2-4日)を見た さまよえる古狸のうめき声 2009年秋

俳優・森繁久彌、平成21年死去

称賛の声、多大の名優

平成21年11月10日、俳優・森繁久彌さんがお亡くなりになりました。

昭和を代表する俳優、名優という高い評価の声を耳にします。

他方で、亡くなってほとんど日が経っていないなか、艶聞などほかの人ではまず聞かれない話も多分に漏れてきました。

尋ねる方も尋ねる方、それに答える方も答える方ですが、テレビや映画、舞台に歌手、それぞれに味があり、いずれの分野でも成功をおさめたことの輝きは失われることはありません。「追っかけます」と口にした女優・森光子をはじめとする称賛の声が多大であるのは納得のいくものです。

森繁久彌の徳川家康 ドラマ『関ヶ原』にこの人あり

私にとっての森繁久彌といえば『おやじのヒゲ』であり、『関ヶ原』です。

『おやじのヒゲ』は先日追悼番組として、その第1回が放送されていました。

 

→ 本サイト記事 森繁久彌追悼 森繁久彌のドラマ【おやじのヒゲ1】(1986年10月29日)を見た 2009年秋

 

やっぱり面白かった。

いちいち言わなくったっていいのにな~、そんな小言がまあこれでもかこれでもかと炸裂。普段だったらいらいら爆発の小言なのに、森繁久彌だと笑ってしまう、楽しい、面白い。俳優・小沢昭一いうところの『森繁リアリズム』なのでしょうね。

『関ヶ原』では東軍の大将、徳川家康を演じています。小言・森繁の古狸・家康は見事にはまりまさに適役。

側近である本多正信を演ずる三國連太郎との掛け合い。

5万10万の大軍を動かす、これからの国を動かさんと欲する大将の重み。

三部構成の大作で長い長い時間を要するドラマですが、見終わってぐったり、というよりも『見て良かった』と思える、良かったと口から出る素晴らしさ。

 

己そのもの、『義』に負けた石田三成

古狸に化かされて向けられる石田三成への大きな不満

森繁久彌演じる徳川家康は、石田三成以下の大坂方の不満を抱く武将を討つべく、関ヶ原の合戦を戦い抜き勝利します。それは天下を己が手中に収めんがためのものでした。

 

徳川家康

「何事も、秀頼様、豊臣家安泰のためでござるぞ」

(『関ヶ原 第2夜 さらば友よ』より)

 

その裏にある、徳川天下取りの巨大な野望は

 

「金吾中納言殿は太閤殿下の甥御だ。豊臣に味方するに決まっているではないか。違うか」

(『関ヶ原 第3夜 男たちの祭り』より)

 

という石田三成の実に真っ直ぐな思い、忠義でありながらも正義という名の得体のしれない、甘く酔いしれる考えを木端微塵にしてしまいます。

加藤剛演じる石田三成の豊臣秀吉への見事な忠義が、森繁・家康の化けの皮に隠された偽りの豊臣家への忠誠に敗れてしまうのは、皮肉なものです。

理想だけでは人は舞えない

石田三成

「義が、正義が勝てぬわけがない。いや、勝つ。勝たねばおかしいのだ」

(『関ヶ原 第2夜 さらば友よ』より)

 

加藤・三成が、古狸の策略にはまり、金吾中納言1万5千の兵に裏切られ、負けるのです。

義を貫く理想主義が人心を離れさせ、己を一人にさせたともいえます。いかに『石田三成に過ぎたるもの2つあり。島の左近に、佐和山の城』と謳われた、三船敏郎演じる島左近がいようともどうにもならなかった。

しかしそれは、加藤・三成の核たるもの。取り去ってしまうことのできない『義』

 

勝どきをあげてもさまよえる古狸、徳川家康

鳴り響くトランペットは勝利の高笑いか、古狸のうめき声か

ドラマの幕が閉じられ、山本直純作曲のテーマ音楽が鳴り始めます。

巨大な太陽が赤々とその姿を誇示し、大海原へと沈むなかニニ=ロッソのトランペットが響き渡ります。天下分け目の関ヶ原に勝利をし、見事その手中に天下を収めた森繁・家康の喜ぶ様が、勝利の美酒を呑みながらの高笑いが聞こえるようです。

トランペットは勝ちどきであったか。

いや、その太陽が森繁・家康ならば、トランペットは、それとも違うものなのか。

将来を「義」に求める

徳川家康

「豊臣家子飼いの大名たち、ああも無節操に裏切れるものか。喜ぶ半面、心が冷えたわ」

「これからは、我が徳川家、三成のような家臣に恵まれればよいが。義、忠義の家臣にのう」

(『関ヶ原 第3夜 男たちの祭り』より)

 

そのように加藤剛・石田三成を評した、森繁久彌・徳川家康が開いた江戸幕府が260年もの間日本の政を治めたことはご存じのとおりです。

 

ドラマ『関ヶ原』の概要

  • テレビ:『関ヶ原』
  • 放送日:1981年1月2日-4日
  • 放送局:TBS系列
  • 原作:司馬遼太郎
  • 脚本:早坂暁
  • 音楽:山本直純
  • 演出:高橋一郎、鴨下純一
  • 出演:加藤剛、三船敏郎、丹波哲郎、宇野重吉、三國連太郎、森繁久彌ほか
  • 出演:栗原小巻、杉村春子、三田佳子、松坂慶子ほか

本記事参照サイト:関ヶ原 第一夜 夢のまた夢

  • 備考:約30秒のPR動画があります。
  • サイト管理者:TBS TBSオンデマンド
  • サイトアドレス:2016年5月26日現在
    http://tod.tbs.co.jp/item/1433/

 

  • 記事名:【加藤剛】【森繁久彌】のドラマ『関ヶ原』(昭和56年1月2-4日)を見た さまよえる古狸のうめき声 2009年秋
  • 記事更新日:2009年11月16-17日、2014年1月22日、2015年11月15日、2015年12月15日、2016年1月1日、2016年1月3日、2016年2月16日、2016年5月26日
  • 記事出典元:山上真の「本当に笑顔にできるんですか!! 2 テレビで 育ち 支えられ」