平成21年 天皇皇后両陛下ご即位20年
日本および国民のための20年に感謝をしつつ、心よりお祝い申し上げます。
即位の礼、祝賀パレード
うろ覚えで恐縮ですが、なぜ足を運んだのかは覚えていませんが、父と一緒に皇居前広場に足を運び、天皇皇后両陛下の即位の礼祝賀パレードをみました。
さすがに厳重な警備。ボディーチェックをされて会場に入って、たくさんのたくさんの人だかりのなかを最前列で待っていました。
私たちの目の前を車に乗る天皇皇后両陛下がお通りになっていきます。
残念ながら、天皇陛下の顔を拝見することはなりませんでした。
しかし、皇后陛下のなんときれいなこと。先程ニュースでその時の映像を観ましたが、その何倍もおきれいだった。当時父も「いつもテレビで観る皇后さま以上に実際に拝見するときれいだね」と言っていたことを覚えています。
経ってしまえば早かった20年です。いろいろなことがありました。今は平成の世。「どうもありがとう」という天皇陛下のお言葉が皇居前広場に響き渡った、平成21年11月12日です。
水に流れない過去を振り返りながら前へ前へと進まなければならない
昔のことは振り返りたくない、思い出したくない。いいことよりも嫌なこと悪いことがどれほどあったことか。そればかりが頭のなかをぐるぐるとまわり、寒気がし身体を震わせます。
昔のことを思い出せば不愉快なこと極まりなく、口汚い言葉が口から発せられる。当時関わった者には会いたくない。名前を思い出すことすら嫌だ。一切お断り。
しかし、人は過去があるからこそ今がある。今があるから将来がある。未来がある。だから、過去を振り返らなければならないことがある。たとえどれほど苦しくつらい思いをし、枯れるほどに涙流したことがあったとしても。
少しずつでも前を向いて進んでいきたい。上を向いて歩いていきたい。だから、後ろも振り返らなければならない。
涙は喜びに満ち溢れたときに流すものだ
今日私が観た俳優・森繁久彌追悼のテレビドラマ『おやじのヒゲ』は20年以上前に放送されたものです。それでも笑っていました。楽しかった。観て良かったと思えた。
だったら、その本放送があった20年以上前にも笑っていたかもしれない。いや、笑っていた、楽しいひとときだったはずだ。過去は嫌だとすべて否定することはないじゃないか。良い、楽しい過去だってあるじゃないか。だから今がある。
今、私は生きている。
涙は喜びに満ちあふれたときに流されるものであってほしい。
ほほをつたわった過去の涙は、今、喜びに満ちあふれたときに流す涙になりました。
- 記事名:平成21年11月12日に思う ほほをつたわる『時の涙』2009年秋
- 記事更新日:2009年11月12日、2016年2月11日、2016年5月25日
- 記事出典元:山上真の『本当に笑顔にできるんですか!!』